アメリカ食品医薬品局(FDA)が
グレインフリーのドッグフードと
犬の心臓病の一種である『拡張型心筋症』の研究内容について
2019年6月に公式発表がありました。
●『グレインフリー 』とは
小麦粉やトウモロコシなどの穀物類を一切使用していない
ドッグフードのこと。
『穀物アレルギー」のワンちゃんにはもちろん、一般的なワンちゃんもこのドッグフードが人気で、海外から輸入されるドッグフードに多く見受けられる。
■ FDAが公式発表した内容
拡張型心筋症を発症した犬560匹を対象に、
食べていた食事について調査したところ、
『グレインフリー』のドッグフードを食べていた犬が
91%を占めていたという衝撃な結果が発表されたということ。
しかも、そのグレインフリー のフードに
(エンドウ豆)か(レンズ豆)のどちらかを含んでいるものが
93%という高い数字が出たという事らしい。
タンパク質として使用している材料のもっとも多いものは
『チキン』で113件、続いて『ラム肉』『サーモン』『白身魚』との結果が出ているとのこと。
具体的にドッグフードのメーカーで言うと
『アカナ』が第一位で67件だったようです。
FDAの見解では、『グレインフリー』『エンドウ豆』『レンズ豆』と拡張型心筋症には何らかの関連性があるとみて、
今後も潜在的は関連性の調査を続けていくと記している。
■ 調査結果の内容を見て
私がまず感じたことは、
アメリカで売られているドッグフードは
『グレインフリー』が主流と聞いていたので、
結果だけ見ると当然の数字なのかなと・・
しかも、アカナが1位ということは、裏を返せば
それだけアカナが人気なんだと言う位置付けにもなる気がします。
調査の対象が拡張型心筋症を発症したワンちゃんが対象なだけに
全体的な分母が不明なので、何とも言えない部分もある。
拡張型心筋症を発症した犬種でもっとも多かったのは
(ゴールデンレトリバー)で、(ミックス犬)
(ラブラドールレトリバー)と続いている。
その中でも少し気になるのが
『エンドウ豆』と『レンズ豆』の存在。
たまたまと言うには数字が高いので、今後の調査結果も
興味深く見守っていきたいと感じました。
■ この調査結果から学ぶこと
我が家で与えているドッグフードも例外でなく
『グレインフリー』です。
国内ではまだまだ一般的なものではなく、
『穀物』が主流のドッグフードが多く出回っています。
ですから、日本でどこまで『グレインフリー 』が浸透しているのかちょっと想像できません。
拡張型心筋症になりやすいと言われている大型犬などを
飼育している家庭では特に考えなければならない問題だと感じます。
日本でも人気の高いゴールデンは、確かにこの病気にかかる子は
多いようです。
もし、その確率が食事で抑えることが出来るのなら、
フードの見直しも有りなのかもしれませんね。
私はグレインフリー のドッグフードは一定の評価をしていて、
我が家の2代目の愛犬は、グレインフリーに変えてから、
体の調子はすこぶる快調です。
ただし、一種類のドッグフードだけ与えているとアレルギー発症のリスクが高まってしまうで『フードローテーション』がオススメなのかな、と考えます。
犬は肉食系よりの雑食と言われています。
当然、穀物から吸収する栄養素も沢山あり、
ワンちゃんが全く消化できない食材である訳ではありません。
ですから、あなたが良いと思うドッグフードを
2〜3種類チョイスして、ローテーションで与えることが
一番いいのかな〜と思います。
■ まとめ
◉「グレインフリー」が「拡張型心筋症」に直接影響しているかどうかは不透明なところがある
◉ 『エンドウ豆』『レンズ豆』の存在は少々気になる
◉ アメリカで人気のドッグフードは『アカナ』である
あなたはこの調査結果を見て何か感じることはありましたか?