2024年6月12日 水曜日
いつもは木曜日開催の小田神父様のオンライン講座が今日ありました。
今日のテーマは「信仰と理性」について。
その講義の中で、今のカトリックの修道会の多くはフランス革命の前後に作られたものが多いとの話がありました。
私も時たま色々な修道会のサイトを見たりしますが、フランス革命から前世紀末までに作られたものが多いなあ、とは感じてはいました。
日本のカトリックのミッションスクールを運営する修道会にも多いのでしょうか。
そのフランス革命ではキリスト教への反発から「理性の崇拝」が流行しましたが、上手く行きませんでした。
そして革命期末期の「恐怖政治」体制の独裁者ロベスピエールは「最高存在の崇拝」を大体的に式典として行いました。
しかし「ロベスピエール自身が神になりたいのだろう」と誤解されてしまい、そのためにロベスピエールは「テルミドールの反動」を起こされて処刑されたと言われます。
宗教への反発が根強くあるのは分かります。
しかし宗教のその反発を形に表した結果がむしろ以前よりおかしなことになった例も多いのではないでしょうか。
イタリアのムッソリーニによるファシスト独裁、そしてアドルフ・ヒトラーによるナチス・ドイツ。
両者とも神を信じず、自らが神になろうとした。
ソ連のスターリン、中国の毛沢東。
彼らも神を信じなかった。
自らを自己神格化した。
「(略)この世界が人間の力だけで完全に把握され、コントロールできるものではないということだ。人間の理性の力を尊重しながらも、その限界を越えた力を信じ、その力が私たちを完全なよりよい世界へと導いて下さっているのだと信じていくこと(=信仰)は、理に適ったものなのである。」小田武直 「カトリック教会入門講座下」より引用
フランス革命前後に修道会が数多く設立されたのは神様を忘れた結果、むしろ人々が道に迷い、神様の元にもう一度戻ろうとしたからではないでしょうか。