2024年2月15日 木曜日

 夜8時から1時間、Zoomでマリアニスト修道会の小田武直神父様によるキリスト教入門講座を受けました。
 講義内容は第二バチカン公会議。
 そして講義の後の質疑応答の時間にマリアニスト修道会のシスターのお話がありました。
 シスターによると、第二バチカン公会議の翌年に時の教皇パウロ6世に個人的に1対1で謁見を受ける事が出来たそうです。
 その謁見時にパウロ6世から個人的なメッセージを託されたとの事。
 メッセージの内容は次の通りです。
 
「はるばる遠い国から来てくださってありがとう。
 日本はまだ信者が少ない国ですが、でも私にとってはとても大事な国です。
 (この間にも話していたのですが、よく聞き取れなかったのが残念です。)
 とても愛している国です。」
 
 謁見の時に同行者に撮影してもらった写真も見せてもらいました。
 当時は鮮明なカラー写真でしたが残念ながら今は色あせてピンク色になっていましたが、確かにパウロ6世とシスターが映っていました。

 このメッセージは友人や家族には伝えていたけれども、本当はもっと多くの信者に伝えなければいけないものだったのに、ずっと言えていませんでした。

 先も長くないので、今言わないといけないと思っていたのでこの機会にお伝えしておきます、との事でした。
 
 このパウロ6世の言葉は嘘いつわりのない、心からのものと思います。
 日本は信徒が少ないですが、17世紀のキリシタン禁教の下で信者が生き延び、1865年の長崎の尾浦天主堂における信徒発見と言う奇蹟のあった国です。
 時の教皇ピウス9世が信徒再発見の報を聞いて「東洋の奇跡」と感動したと言われています。
 今の日本人唯一の枢機卿、前田万葉枢機卿様は潜伏キリシタンの子孫です。
 
 それからシスターが教皇の事を「パパ様」と呼んでいました。
 そう、年配の信徒の方は教皇の事を「パパ様」と親しみと尊敬の念を込めて言う事が多いです。
 
 シスターがパウロ6世とどこで会ったかは詳しくは言いませんでしたが、謁見と言っていたので、おそらくサン・ピエトロ大聖堂でしょう。

 2009年に撮影した写真を掲載します。

 

 

 小田神父様もシスターの話の後でパウロ6世について簡単なお話をされました。
 
 パウロ6世は前任者聖ヨハネ23世の後を受けて第二バチカン公会議を継続し、「世界教会憲章」など様々な文書をまとめ上げ、カトリック教会の刷新に大きな貢献をされています。
 第二バチカン公会議終了直後にパウロ6世に会い、メッセージを託された事にシスターはとても大きな意義を感じていたようです。
 にもかかわらず、色々あって大事なメッセージを伝える事が出来なかった。
 長年の宿願を果たすことが出来たシスターのお話は2009年、時の教皇ベネディクト16世の夏季休暇によりサン・ピエトロ大聖堂のバルコニーでの一般謁見が叶わず、また現教皇フランシスコ様の来日時も謁見の叶わなかった私にはとても意義のあるお話でした。
 シスター、ありがとうございます。
 
 皆様にも神様の恵みがありますように(^-^)