2024年1月20日 土曜日
東京八王子市にある東京造形大学で1月19~21日開催のZOKEI展( 東京造形大学卒業研究・卒業制作展、東京造形大学大学院修士論文・修士制作展)に行きました。
1月中旬になり「そろそろ東京造形大学は卒業制作展の時期だな」と言う事を思い出しました。
と言う事で昨日(1月19日)検索したところ、現在開催中との事。
幸い20日は予定が空いていたので、早速行くことにしました。
昨年2023年のZOKEI展の様子です。
今年卒業する美大生たちは2020年入学。
まさにコロナ禍が始まった時期に入学した学生たちです。
彼らは学生時代の大半をコロナ禍の苦難の中を過ごした世代です。
今回はその事を少し意識に入れながら観る事にしました。
東京造形大学は八王子にありますが、最寄り駅は横浜線相原駅。
町田市にあります。
町田とは思えないくらい田舎ムードが漂っております(^^;
相原駅からは造形大まで大学が運行するシャトルバスに乗ります。
造形大学に到着。
例年とさほど変わらない風景です。
なお、この日は雨が降っており、移動には傘が必要でした。
と言っても強い雨ではなかったので、廊下が濡れて滑りやすくなっているという事はありませんでした。
ただ、この翌日の21日は強い雨が降っているので色々大変だと思います。
(※ 雨に関する記述は21日に付け加えました)
観客はやはり造形大生の他、近くにある多摩美術大学や女子美術大学など美大生と思われる人たちが多いです。
それから学生たちのご家族、美術関係者らしき人たちの姿も。
美大生らしい人には個性的な服を着た人が目立ちます。
森美術館など現代アートの展覧会でもちらほら見かける若い人たちを思い浮かべれば良いと思います。
先週古代オリエント博物館に行った時、帰路乙女ロードでレイヤーさんたちを見かけましたが、彼女たちにも近いかもしれません。
もちろん学生たちはレイヤーさんほどコスプレに力が入ってる訳でありません(^^;
意識は近いのかな、と言う事です。
これらの作品は10号館CSプラザの前に展示。
CSプラザに入ります。
まさかこんな力作が展示されているとは(^-^)
11時半だったので少し早いのですが、昼食を摂る事にしました。
学生食堂はCSプラザの1階です。
定食B おろしハンバーグ。
500円ですが、とてもおいしかったです。
10号館は絵画専攻領域の展示。
地下階は大学院生の展示です。
今回のZOKEI展では撮影禁止の作品はそれほどなかったので多くの作品を撮影できました。
そのため写真を掲載して構成します。
今年の作品の印象としては落ち着きのある作風が多かったです。
そして造形大の卒展では絵画専攻領域の作品展示では絵画の配置が大胆、意外性のあるものが多いのですが、今年はあまり見かけませんでした。
また、造形大は多摩美、女子美より小ぶりな作品が多いと感じていましたが、今年は大作が多い印象でした。
コロナ禍の困難が従来の作風を変化させたのかもしれません。
困難を耐えた経験が表現方法を成熟させる方向へ向かったのでしょうか。
この作品は別の角度から撮影すると…。
このように見えます。
錯覚、錯視を狙ったのでしょう。
この写真は下の写真の作品を中にもぐって撮影。
これも作品です。
ほほえましい(^-^)
黒い影は私(^^;
人物の映り込みを生かした作品なのです。
この黒い影も私(^^;
「お前ばかり映るんじゃない!」と言うツッコミが聞こえたような(^^;
…すみません、これだけなのでご安心を(^-^)
この作品は面白かったです。
ドアを描いた作品のように見えますが…。
ドアを開けると…。
絵が描いてありました(^-^)
3つのドアの全部に別の絵が描いてあるのです(^-^)
この作品のドアを開けると…。
記憶があいまいですが、この辺りから地下階の大学院生の作品になります。
これは見方のずれを考察する作品。
半分だけ画像が張り付けてあるのです。
裏から見ると真っ白。
院生の作品になると抽象的、思考を問うものが多くなります。
抽象的な作品が多く、あまり写り映えがしませんでした。
ここから11号館の彫刻専攻領域の作品。
この作品は製作者が作品の解説をしてくださいました。
180cmぐらいの高さの大作です。
材料はサクラの木です。
サクラの木を二つに割ってくりぬき、下部に重しを入れて起き上がりこぼしのようにしてあるとこの事でした。
製作者に促されて触ってゆすってみましたが、確かに転ばない。
ちゃんと起き上がってくれます(^-^)
制作期間は三か月かけたとの事。
三カ月間ずっと木を彫り続けたそうです。
彼の情熱と忍耐強さにはただただ脱帽するばかりです。
やはり美術作品を制作する人は違いますね。
素敵な作品の解説をありがとうございます(^-^)
これも製作者が自ら解説をしてくださいました。
ブロンズ製。
流木からシリコンで型を取って制作したそうです。
流木は朽ちるもの。
その朽ちてしまうものをかたどりして数百年以上形を保つブロンズで制作した。
短期間で朽ちるものと長期間形を保つ物を対比させています。
撮影対象の一瞬の姿をとらえて画像に焼き付ける写真から着想を得て制作したとの事です。
こちらも製作者の着想と情熱に脱帽です。
素敵な作品の解説もありがとうございます(^-^)
13号棟の庭に展示されている作品。
13号棟から先の作品は次回、その2へ。