前々々回のブログ 2024年最初の美術館は三井記念美術館「国宝 雪松図と能面 能の意匠」の続きです。

 

 三井記念美術館を出て周辺をしばらく散策。

 

 

 美術館の入っている三井本館です。

 

 

 あてどなく日本橋へ。

 

 

 

 

 

 日本橋から東京メトロで日比谷駅へ。

 

 

 出光美術館に入ります。

 

 

 現在「青磁」展を開催中です

 

 出光美術館 公式

 

 出展数116点もあったのですね。

 なお、写真撮影は一切不可です。

 

 展覧会の構成です。

 第1章 青いやきもののはじまり 灰釉陶器

 第Ⅱ章 本格化する青磁の時代 珊瑚時代から唐・五代を中心に

 特集Ⅰ ユニークな造形・越州窯青磁のいきものたち

 第Ⅲ章 揺るぎない美への追求とその展開

 特集Ⅱ 官窯 皇帝のうつわ

 第Ⅳ章 青磁の魅力とその後 明・清時代の青磁

 特集Ⅲ 儀礼と茶の湯と青磁

 第Ⅴ章 青磁をもとめて 高麗、日本、東南アジア

 特集Ⅳ 継承される青磁の美 波山の青磁

 

 今回の展示で面白く感じたのは西周・戦国時代から始めている事でした。

 灰釉陶器と言う陶器は全然青くないのですが、見ているうちに何となく青磁のルーツらしく見えてきたから不思議です。

 

 やはり唐三彩で有名な唐時代はまだ青磁らしい青磁は生産されていなかったようです。

 今多くの人が目にする「青磁」は宋時代以降と見て良いようです。

 と言っても第Ⅱ章で展示されている三国時代から唐・五代の青磁は青磁と言われてもピンとこない色で黄色、または白色がかった色でした。

 製造当初は青かったのに長い年月の間に退色したのでしょうか。

 宋、特に南宋時代になると青みがかった色の「カチッとした」と言う表現が当てはまりそうな硬さを持った青磁が重視されるようになった。

 明・清になると大きな皿も生産されるようになり、爛熟期を迎えます。

 

 全体を見渡してみて私には絵葉書にもなっている「青磁浮牡丹不遊環耳瓶」の時代の南宋時代の竜泉窯の青磁が一番好ましく思われました。

 青磁の青が鮮やかで全体的に締りのある形をした陶器が多かったです。

 

 鑑賞時間は40分程度でした。

 これだけまとまった形での青磁の展覧会は初めてでした。

 青磁の素晴らしさを改めて再認識しました。

 

 ミュージアムショップで4枚絵葉書を購入。

 歩いてJR有楽町駅に向かい、帰路に就きました。