2023年12月30日 土曜日
今年も残すところあとわずかとなりました。
今日イタリア中世最大の詩人、ダンテ・アリギエーリの名作「神曲 天国篇」再読終わり。
これは角川ソフィア文庫の三浦逸雄訳。
小説家でカトリック信徒の三浦朱門さんの御父上。
読書メーターの感想。
「 三浦訳「神曲」再読了。三浦訳の良さはこの天国篇ではっきりとする。寿岳訳は擬古文調なので格調高すぎる。しかも天国篇はキリスト教神学が絡んでくるのでなおさら内容が分からなくなってしまってる。三浦訳は訳者がキリスト教神学にも理解が深いため解説と併せて読むことで面白く読める。「神曲」初学者にはこの三浦訳をお勧めしたい。」
この天国篇はダンテが傾倒していたトマス・アクィナスの進学に基づいた天国の構成が語られる場面です。
だから現代人、そして日本人には分かりにくい。
だから寿岳文章さんの擬古文では何言ってるのかよく分からない。
でも三浦逸雄さんの現代文に近い文章、そして三浦さんの詳しい解説により面白く読むことが出来ました。
2023年内に読み終える事が出来て良かったです。
次はこちらの訳を読むことにします。
河出文庫 平川祐弘訳 「神曲 地獄篇」
最近訳出された講談社学術文庫の原基晶さんの訳が出る以前はこの平川訳が一番優れているとされていたようです。
せっかくなので平川訳も再読することにしました。
いざ行かん、三度ダンテとウェルギリウスと共に地獄の旅へ!