2023年10月10日 火曜日。
以前はこの日が「体育の日」でした。
1964年の東京オリンピック開会式が行われた日を記念して体育の日としたのでした。
本題に入ります。
昨日10月9日ノーベル経済学賞の発表がありました。
…とまたここで蛇足ですが、本当は「ノーベル経済学賞」ではありません。
本当は「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞」と言うのです。
この賞には少々ややこしい事情があるのです。
ウィキペディアにはその辺りの事情は書いてありましたので参照してみてください。
本題に戻ります。
今年のノーベル経済学賞は
米国のクラウディア・ゴールディン ハーヴァード大学教授でした。
おめでとうございます。
経済学賞としては史上三人目です。
他の賞もそうですが、ノーベル賞はまだ女性受賞者は少ないです。
ナルゲス・モハンマディさんが受賞した平和賞はまだ多い方でしょう。
平和賞は1905年に早くもベルタ・フォン・ズットナーと言う女性が受賞しています。
もちろんノーベル賞全体で初めての女性受賞者です。
この方は実はノーベルに平和賞創設のきっかけを与えた人だ、と言うのは知っておいて欲しいですね。
ノーベル経済学賞には注目していたのですが、今年はちょっと熱気が冷めていて安田洋祐大阪大学教授らのノーベル経済学賞のX上での予想もチェックしてませんでした。
と言う事でXなどでゴールディン教授はどんな人だろうか、と調べていたら、ゴールディン教授の著書を写した画像が掲載されているものがあり、画像を見ると
「あれ?この本持ってるぞ!」
…あわてて積読本を探したところありました。
「なぜ男女の賃金に格差があるのか」慶應義塾大学出版会。
今年4月出版直後に気になって買っておいたものです。
まさかノーベル経済学賞を受賞されるとは。
今回のゴールディン教授の受賞理由はNHKが詳しく書いています。
ノーベル経済学賞に男女間の格差是正など研究のゴールディン氏 NHK
さらに詳しいものがnoteに掲載されていました。
私も購読している経済セミナーの編集部によるもの。
前述の安田洋祐教授がXで紹介されていたものです。
なお、安田先生は今年の経済学賞予想にゴールディン教授を挙げていました。
さすがですね!
2023年ノーベル経済学賞はジェンダー格差の構造を経済史・経済学的アプローチしてきたゴールディン教授! note
さっそくゴールディン教授のご著書を読み始めています。
30ページぐらいまで行きました。
この本は読みやすく、経済学は難しい、と思っている人でも読めるのではないでしょうか。
今日、購入した書店に行ってみるとジェンダー関係の書籍を集めた棚に陳列されていました。
まあ、そうなるでしょうね。
今回のゴールディン教授の受賞で、経済学と言う学問が私たちの身近な生活にぐっと近寄ってきた、と言えると思います。
もともと経済学は人々の生活をどのように良くするかを考える学問です。
しかし元々は哲学から派生し、おまけに哲学から派生した物理学を意識して数学まで取り入れたりするものだから難しくなってしまい、私たちの生活とは縁の遠いものになってしまった感があります。
しかし今回のゴールディン教授の研究対象は男女の賃金格差と言う世界中の人々が直面している問題です。
とても意義のある受賞と言えるでしょう。
クラウディア・ゴールディン教授
ノーベル経済学賞受賞おめでとうございます!
ご著書は最後まで読ませていただきます(^-^)