2021年10月22日 金曜日

 会社の帰りに東京丸の内にある 三菱一号館美術館で開催中の「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」展に行きました。

 

三菱一号館美術館公式サイト

 

 今回の「印象派・光の系譜」展はお気に入りの美術館三菱一号館美術館で開催されること、そして今まで名前を知らなかったイスラエル博物館所蔵の作品が展示されるという事で気になっていました。

 緊急事態宣言が解除され、緊急事態宣言中は気分的に行くのに抵抗があった金曜日夜の開館時間に行くことを再開することにして早速行ってきました。

 

 

 夜の三菱一号館美術館。

 

 

 金曜日の夜の開館時間のため休日に比べて観客は少な目でゆっくり鑑賞できました。とは言っても緊急事態宣言前の観客数には戻りつつあるように思います。金曜日昼に行った都美術館の「ゴッホ展」もいっぱいでしたし、美術ファンの鑑賞意欲は衰えを知らないようです。

 

展覧会の構成

1水の風景と反映

Ⅱ自然と人のいる風景

Ⅲ都市と情景

Ⅳ人物と静物

 

 今回の展覧会は印象派・ポスト印象派の作品がほとんどですが、質の高い作品ぞろいの素晴らしい展覧会です。美術ファンの間で2021年展覧会ベスト10に入るのではないか、と思えるくらいの展覧会でした。これだけ優れたコレクションが今まで日本に来ていなかったのか不思議です。

 

 印象に残ったのはバルビゾン派のコロー、ブーダン、シスレー、セザンヌの作品に多いです。

 その他これまで日本で知られていなかった画家の作品がいくつか展示されています。ドイツ印象派のレッサー・ユリィの作品がそうです。残念ながらこのユリィ、日本語のwikiにすら記事がなく、英語のwikiしかないようです。

 

 今回の展覧会はⅡ自然と人のいる風景の展示室の一室のみ写真撮影が可能になっています。一室だけとは言え優れた作品が展示されており、美術ファンにはありがたいサービスだと思います。

 せっかくなので撮影した写真を掲載します。

 

 

 クロード・モネ 「睡蓮の池」1907年

 今回の展覧会では特別展示として国内の美術館からモネの「睡蓮」が3点展示されており、見比べる事が出来ます。せっかくの機会なのでモネの「睡蓮」をじっくり味わってください。

 余談ながらキャプションによるとモネはせっかく描いた「睡蓮」の連作のいくつかを自分の手で破壊してしまったのだとか。芸術家はそこまでしないといけないのでしょうか。ちょっとついていけない気がしました。

 

 

 ジャン・バティスト・カミーユ・コロー「樹々の間に差す陽光」

 この部屋にはコローが2点展示されていますが、こちらの方が良かったので撮影しました。深緑の樹木が強い印象を与えます。

 

 

 カミーユ・ピサロ「朝、陽光の効果、エラニー」1899年

 この部屋にはピサロが3点展示されていますが、この作品が一番良かったです。緑色が映え、鑑賞者の心が暖かくなる作品。

 

 

 ポール・セザンヌ「陽光を浴びたエスタックの朝の眺め」1882~1883年

 これを見た時「お、良いな!」と感じた作品。

 

 この部屋には他にクールベ、ゴッホ、ゴーガンの作品が展示されており、撮影に値する作品が多いのでお気に入りの作品を見つけてカメラを向けてみてください。

 

 他の部屋に展示されている作品にも優れた作品が多く、いくつか紹介したいのですが、今回はこれ以上の紹介は割愛します。

 細かい理屈はいりません。素晴らしい展覧会なのですぐにでも三菱一号館美術館に直行して作品を思う存分味わってください。

 

 今回の鑑賞時間は一時間程度だったと思います。

 

 ミュージアムショップで絵葉書6枚購入。

 帰路に就きました。