前回の続きです。
バスに乗ってポーラ美術館バス停で下車。
「モネとマティス もう一つの楽園」展を開催中です。
他の美術館と同様、ポーラ美術館でもコロナ感染対策が取られており、他の観客との距離を2メートル以上取るように床に印が付けられるなどの措置が取られています。もっとも私が行った時はかなり空いていたので、それほど気になりませんでした。
今回の企画展は印象派の巨匠 クロード・モネとフォーヴィスムの巨匠 アンリ・マティス。ポーラ美術館のコレクションを主体にマルモッタン・モネ美術館からも作品を借りるなど、ポーラ美術館らしい展覧会です。ポーラ美術館はコレクションが充実しているだけでなく、独自企画も秀でており、コロナ後も生き残ることが出来る美術館と言えましょう。
展覧会の構成
モネ1章 ツール・ド・フランス モネのフランス周遊紀行
モネ2章 ジヴェルニー 地上の楽園
モネ3章 睡蓮 循環する自然
マティス1章 東方からの啓示 マティスにおける異国趣味
マティス2章 ニース 銀色の光
マティス3章 楽園の創出 絵画を越えて
エピローグ マネとマティス 後世への遺産
マネとマティスのみで70点以上もの作品を展示しています。
なお、コロナ禍の影響で作品リストに載っていながら未だに展示が決まっていないものが相当するありますのでご注意ください。
印象に残った作品。(画像転載不可により文章のみ)
クロード・モネ「サン・ラザール駅の線路」 ポーラ美術館
蒸気機関車が描かれている作品。モネの作品は鉄道を題材にしたものが他の画家より多いですね。
クロード・モネ「セーヌ河の日没・冬 1880年 ポーラ美術館
名作「印象・日の出」に似た作品。ただ、後で気づいたのですが、タイトルが「日没」となっています。意識して描いたのでしょうか。
クロード・モネ「ジヴェルニーの積みわら 1884年 ポーラ美術館
モネが移り住んだジヴェルニーでの作品。刈り入れ後の畑の様子が描かれています。
アンリ・マティス「ジャズ」 1947年 ポーラ美術館
マティスの切り絵による挿絵と挿絵本。切り絵のためシンプルな表現になっており、挿絵と言うよりもデザイン集のような印象を受けました。
作品がたくさんあって、どれがどれだかわからなくなり、またマティスは私はあまり詳しくないために紹介できる作品がこれだけなのですが、ご理解ください。もちろんモネもマティスも良い作品揃いですし、ルノワールなどのモネ、マティス周辺の画家の作品も良い作品が多いのでこの展覧会はおすすめです。
「モネとマティス」鑑賞後常設展へ。
常設展は撮影可能です。
この作品はフェルナン・レジェの新収蔵作品。
常設展も良い作品が多いです。
作品鑑賞後はポーラ美術館のもう一つの魅力、遊歩道の散策を楽しみました。
これも作品の一つです。
音楽が流れていました。作品のひとつなのかもしれません。
素敵な作品を鑑賞した後、緑豊かな遊歩道を歩くのは実に気持ちの良いものです。
続く。