未来思考 | リーマンズ-最強の会社員-

リーマンズ-最強の会社員-

元トップセールスマンが贈る、頑張る会社員の為の自由構築ブログ。



何気に上位狙ってます。笑

1クリックで喜びます。



こんにちは。
バルマンです。


毎日、少しづつですが、
読者になってくださる方が増えています。

本当にありがたい事だと思います。
しっかり更新していくので、
今後もよろしくお願いします。



今日7/6はマクドナルドが、
『クォーターパウンダージュエリー』と題し、
1個1000円のハンバーガーを、
一日限定で販売しています。


数量限定という事でしたが、
あなたはお召し上がりになりましたか?


さて、このマクドナルドと言えば、
無料でコーヒーを配る事が有名です。


あれはボランティアで配っているのではなく、
Free(無料)戦略と言う、れっきとした販売戦略です。


この戦略は、「返報性の原理」という、
「何かを与えてもらった人は、与えてくれた人に対し、
 何かお返しをしなければと考えてしまう。」
という社会心理学の理論を上手く利用しています。


無料でコーヒーを受け取った人は、
何となくハンバーガーが美味しく見えてしまいます。

そして、「ここで食べて行くか。」
という決断をするのです。



ですがこれは、ハンバーガーを本当に魅力的に
感じてしまった為に取られた行動では有りません。


コーヒーをもらった事により、
あなたの心に返報性の意識が生じます。


これは一種の感情ですので、
発散しないままにしておくと、
ストレスだと感じるものです。


そして、心はその返報性というストレスを発散する為に、
美味しそうだという別の認識を当人に与え、
発散の道へと進めるのです。


そして、マクドナルド側は、
コーヒーを無料で配ってもあまりのある、
他の商品での利益へと結び付けて行く。


しかも、人間は一度関係を持ったものに対しては、
意識的な障壁が低くなると言われているため、
再度、その店舗へ訪れる確率が高くなるのです。

このようにして、最初の一杯のコーヒーから、
利益を上げて行くという訳ですね。

これがFree戦略なのです。


(※こういった社会心理学が学べるのが、
 「影響力の武器」という書籍なので、
 まだ読まれた事が無い方は、
 是非、読まれてみて下さい。


 元々、過剰なセールスから
 消費者を守る為に書かれた本ですが、
 あまりにも素晴らしい内容であるため、
 セールスをする側の人間が絶賛しています。

 そんなユーモラスな背景のある書籍です。)




なぜ、文章をテーマにするブログで、
このFree戦略について話したかというと、
これからお話するマーケティング思考に、
大きく繋がるからです。


このマーケティング思考があれば、
これから学ぶ全ての文章術を、
最大限に活用できますので、
是非、読んでみてください。




では、行きます。


まず、マーケティングが大切である事は、
ありとあらゆる書籍で語られています。


では、マーケティングと言われると、
あなたはどのような事を思い浮かべるでしょうか?

例えば、派手な広告やイベントや
周到に練られたアンケートやインタビューによる調査。
営業担当による熱心な売り込みを思い浮かべる方も、
多くいらっしゃると思います。


いずれもマーケティングの例にあたるのですが、
全ての分部において当てはまるものだとは言えません。



一般論で言えば、
日本マーケティング協会が示す、

“マーケティングとは、
 企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、
 顧客との相互理解を得ながら、
 公正な競争を通じて行う市場創造のための
 総合的活動である。”

という言葉で定義されていますが、
この説明では、わかりにくいと感じる方が、
大変多いかと思いますので、
わかりやすく解説しましょう。



では、“マーケティング”を簡単に理解するためには、
販売を意味する“セリング”を一緒に見て行くと、
より理解が深まります。



日本では「もしドラ」で有名になった、
著名な経営学者のドラッカーは、

「マーケティングの最終目標は、
 セリングを不要にすることだ。」

という言葉を残しています。



これは、マーケティングというのは、

「永遠と続く単純な販売活動を削減し、
 戦略的に効率化をして行こう。」

という事です。



具体的に見て行きましょう。

単なる販売行為であるセリングと、
戦略的効率化を狙うマーケティングの違いは、


・1つ目
 セリングは売り込む方法を研究されるのに対し、
 マーケティングは売れる仕組みづくりを研究されます。

 これは、商品が売れる優れた仕組みがあれば、
 特に売込みを行わずとも、
 商品は売れて行くという意味です。

 先ほどの言葉でドラッカーが言いたかった分部も、
 恐らくこの部分であるでしょう。



・2つ目
 セリングの思考では、
 ノルマや販売目標が厳しく掲げられるため、
 今日の糧といったような、短期的な利益が求められ、
 アクション中心の活動になります。

 一方マーケティングでは、短期的な目標は掲げず、
 明日の糧を目標に置いた仕組みづくりを行うため、
 分析や創造的活動に重点が置かれます。



・3つ目
 セリングは、日常業務的な単調な活動であるのに対し、
 マーケティングは、より良い明日を創造するための、
 投資発想や、選択性、競争優位性を考える、
 戦略思考が中心です。

 

要は、マーケティングとは、

損して得とれの精神で、将来的な安定を目指し、
分析と創造を行い、勝手に物が売れて行くような、
仕組みづくり中心の活動なんです。



マクドナルドの例であっても、
最初は無料のコーヒーが必要ですが、
そうすることで、再度来店する可能性のある
見込み客の数を増やすのです。

そうして、最終的に余計な販売行為が無くとも、
商品が勝手に売れて行く仕組みを作って行くのです。


これが、セリングとマーケティングの違いです。



どちらが、優れた販売思考であるかは、
もうお分かりだと思います。



僕がこのブログでお教えするのは文章術ですが、
こういった基本的な経営思考がなければ、
間違いなく文章術の使い方を間違ってしまいます。


売込みが上手くなる文章を書くのが目的では無く、
売れる仕組みを作り出せる文章を、
書けるようにならなければいけません。


今日は、理論の解説のみでしたが、
是非、この機会にしっかり覚えておきましょう。


この記事の感想やコメント、何か質問等があれば、
コメント欄やメッセージから、気軽にご連絡下さい!
いつでもお待ちしてます!


素敵な文章が書けるように、
一緒にがんばっていきましょう!


最後まで読んで頂き、
ありがとうございました!


バルマン



この記事が役に立ったら…

1クリックで喜びます。