昨日午後は、ビヨンセ(Beyonce)の主演やゴールデングローブ各賞ノミネートで日本公開前から話題の映画『ドリームガールズ / Dream Girls』の銀座での試写へ。

初めて予告編を見たのは確かもう数ヶ月前になるが、ブログのタイトルショルダーに“Funk&Soul Music好き、映画好き”を標榜し、しかも『プロデューサーズ』『レント』で昨年のミュージカル映画に目覚めてしまったballyが、ブラック・ミュジックをテーマとしたこのミュージカル映画を待ちわびていたのは言うまでもない。ついに先日、待ちきれずにサントラ版だけは事前に購入してしまった始末(笑


試写会場に到着した後、作品がスタートする直前にUIPのスタッフの方からゴールデングローブ賞の作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、助演女優賞:ジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)、助演男優賞:エディ・マーフィー(Eddie Murphy)、の3冠受賞の結果を聞いた。


元々期待していた上に、更に期待が膨らんでしまった。




製作年 : 2006年 製作国 : アメリカ
配給 : UIP映画
監督・脚本 : ビル・コンドン
出演 : ビヨンセ・ノウルズ 、ジェイミー・フォックス、エディ・マーフィ、ダニー・グローヴァー、ジェニファー・ハドソン、アニカ・ノニ・ローズ 他


====[シノプシス]====
エフィー、ディーナ、ローレルの3人は“ドリーメッツ”というコーラス・トリオを結成。3人は、スターを夢見てニューヨークへと向かう。コンテストは優勝を逃すが、彼女たちの才能は野心的なマネージャーの目に留まり、スーパースターのジェームス・“サンダー”・アーリーのバック・コーラスとしてデビューすることに!! またたくまにスターダムへと駆け上ったドリーメッツだが、その座とひきかえに多くのものを失ってゆく……。
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膨れ上がった期待を大幅に上回る素晴らしい出来栄えだった。



この映画は1981年から4年間ブロードウェイで上演された後全米や世界各地で大ヒットしたミュージカルを映画化したものだが、『プロデューサーズ』や『レント』と比べると、ミュージカルであることをあまり感じさせない作品だったと感じる。

ストーリーは、主人公であるビヨンセ、3人組のコーラスグループ「ドリームメッツ」をはじめとするアーティスト達の夢、挫折、葛藤等のヒューマンドラマの側面、ジェイミーフォックス演じるヤリ手プロデューサーのビジネスドラマの側面、登場人物たちの恋愛、愛情、友情ドラマの側面が交差し、メリハリあるミュージカルドラマを楽しむことができる。

今回は、黒人社会では人気があるものの今一つメジャーシーンに馴染めない中途半端なスター:ジミー・アーリーを演じたエディー・マーフィが特に素晴らしかったと思う。
ステージ・シーンでの歌は吹き替えなしだったのだろうか?
資料やサントラのライナーをみても分らないのだが、だとしたら「凄い!」
オンステージのシーンではJBばりのファンキーなパフォーマンスだった。
勿論、オンステージ・パフォーマンスのシーンだけではなく、オフステージ・シーンでも演技も素晴らしかったことは言うまでもない。

音楽シーンでは、冒頭のオーディション・ライブのシーンだけでソウル好きのballyは一気にご機嫌モードに突入し、その後の展開も存分に楽しむことができた。

中盤に助演女優賞を受賞した女優であり、アメリカンアイドル出身の歌手でもあるジェニファー・ハドソン演じるエフィがのジェニファー・ホリデイの大ヒット曲“And I'm Telling You I'm Not Going”を歌うシーンは圧巻だった。
また、後半にビヨンセ演じるディーナが自分の本当の気持ちを訴えかけるように歌い上げる“Listen”は迫力!も美しさ^^も満点で固唾を飲んで見入ってしまっていた。


いやいや、実に素晴らしいエンターテイメントを楽しむことができた。
LPレコードを模したパンフもユニークで面白い。



それから、当然といえば当然だが今回はサントラ版も実に素晴らしい!!

01)Move (Highlights Version)
02)Fake Your Way to the Top
03)Cadillac Car
04)Steppin' to the Bad Side (Highlights Version)
05)Want You Baby
06) I Want You Baby
07)Family
08)Dreamgirls
09)It's All Over (Highlights Version)
10)And“ I Am Telling You I'm Not Going (Highlights Version)
11)When I First Saw You
12)Patience
13)I Am Changing
14) I Meant You No Harm / Jimmy's Rap
15) One Night Only (Highlights Version)
16)One Night Only (Disco Version)
17)Listen
18)Hard to Say Goodbye
19)Dreamgirls (Finale - Highlights Version)
20)When I First Saw You (Duet)

今日は、先日のJADOESに続く、『Funky Sensation・2007年新春企画ぅ!? Back To Boy's Life Music Review』(←長い!)の第2弾。



~で、お題は、
Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)が1981年にリリースしたアルバム『Magic Windows』。

正直言って、ハンコック党の皆さんやジャズ&フュージョン通の皆さんの間では評判悪かったアルバム。
bally的には「Wow!カッコイイ!」なアルバムなのだが、なんとなく、このアルバムが置かれた立場は、ジョージ・デューク(George Duke)先生の『Follow The Rainbow』と似ているような気がしないでもない(笑


元々ジャズに造詣が深くもなく、ハービー・ハンコックに大きな興味を持っていなかった私がこのアルバムと出会ったのは、その発売の数年程後、“Rockit”という曲がこれまた従来のハンコック党の方からは疑問符がつきながらも、世間的には大ヒットした頃だった。


『Magic Windows』がなぜハンコック党の皆さんの評判が芳しくなかったというと、それまでのジャズやジャズ・フュージョンの路線とは異なり、FUNK/DISCOの路線に思いっきりいっているので「もはやジャズでもフュージョンでもない!」みたいな声が起こったのだろう。


まぁ、そのFUNK/DISCO路線があったからこそ私に刺さってきたわけだが(笑



Magic Windows / Herbie Hancock
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 01). Magic Number
 02). Tonight's the Night
 03). Everybody's Broke
 04). Help Yourself
 05). Satisfied With Love
 06). Twilight Clone



bally的オキニTUNEは、01)“Magic Number”、03)“Everybody's Broke”、04)“Help Yourself”。

01)は理屈無用!イントロの出だしでやられる!
03)は中盤にヴォーカルがのってくるあたりからカッコ良くなってくる。私が大好きなジョージ・デュークの1979年シリーズあたりにも通ずる雰囲気がある。
04)も01)と同様の理屈無用系だが、思いっきりファンクに振ってて、コーラスの厚みなんかもあってカッコ良い!


このアルバム、実は参加ミュージシャンもナカナカ。


01のギターと02のギター&ドラムでRayParkerJRが、01のヴォーカルにはSylvester、03~05のヴォーカルには、後に“One Step Closer to You”でヒットを飛ばしたGavin Christopherの名がクレジットされていた。

各曲は長めだが、全6曲ってところが、いかにも四半世紀前のレコードだ。最近のCDみたいに20曲近く入ってるヤツも長すぎかなって感じてしまうこともあるが、それにしても今聴くと6曲はちょっと寂しい感じ。

でも、久しぶりに聴いていると、特に01)が始まった瞬間なんかは、つい嬉しくってにやけてしまう感じだった。


~ということでCDも欲しくなってしまったのだが、案の定今は発売されていない模様。

米サンダンス映画祭で話題となり、インディ・ムービーながら口コミで全米大ヒット!と評判の映画『リトル・ミス・サンシャイン(LITTLE MISS SUNSHINE)』を渋谷シネクイントで観た。


製作年: 2006年
製作国: アメリカ
配給: 20世紀フォックス映画
監督: ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
脚本: マイケル・アーント
出演: グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーヴ・カレル、アラン・アーキン、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン、 ブライアン・クランストン、マーク・タートルトーブ 他


=====[シノプシス]=========
一攫千金の成功論で「勝ち組」入りに取り付かれた父親リチャード(グレッグ・キニア )。
家族を嫌って何年も口をきかずに沈黙している長男ドウェーン(ポール・ダノ )。
ヘロイン中毒の破天荒系のグランパ/祖父(アラン・アーキン )。
男に振られ、自殺未遂を起こしたばかりのゲイで研究者の叔父フランク(スティーヴ・カレル )。
そんな曲者男衆をなんとか無事に丸めようと奮闘する母親 シェリル(トニ・コレット )。
そして、 ミスコン優勝を夢見ながらもお腹プックリの妹オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン )。

そんな問題多きフーヴァー一家が、オリーヴに不意に訪れた美少女コンテスト出場のチャンスをきっかけに遠い開催地カリフォルニア目指して旅に出る。

お金がないから移動は飛行機ではなくオンボロのミニバス。

旅の途中ミニバスが壊れたり、家族それぞれに問題が発生したり・・・・。オリーヴはコンテストに出場して夢を実現できるのか!?
そして曲者揃いの家族の行く末は・・・?
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元々何気にロードムービー好きということもあるかもしれないが、私的にこの映画は相当良かった。

涙無しには観れない感動ものだったり、大仕掛けの演出物だったり、あるいはヨーロッパのような小粋さを感じさせたりする作品ではないのだが、時に可笑しく、時に妙に共感できる。


そして、何より、家族夫々が各々の問題を抱え、悩んだり、苛立ったり、ののしっったりしているのだが、そんな中でも何時も何処かにお互いを思いやり、尊重し合っている空気が感じられるところがとても良かった。
知らない役者ばかりだったのだが、時に台詞や振る舞いとは裏腹なそんな空気を醸し出した彼らの演技も非常に素晴らしかったと感じる。


ストーリーの中で、父のリチャードは仕切りに「勝ち組」になるということに拘る。
私は、今、日本の社会での流行りのように言われている「勝ち組」とか「負け組」という考え方は好きではない。
スポーツゲームのように明確に対戦しての勝負なら分るが、社会というのは皆が好きなことをできているかどうかは別として、色々な人が色々な役割を分け合って、各々が確り機能することによって全体が廻っている。いわば共存が必然であるわけだが、それを「勝ち」と「負け」に分けるのは馬鹿げていると常々思っている。

しかも、その「勝ち」「負け」は十中八九、手に入れた物の金的価値でしか分けられていない。この辺りの思想というか志の貧困さがいけてない!と感じてしまう。

ただ、この映画の中では、確かに「勝ち」という言葉は良く使われるのだが、破天荒なグランパも理想主義的な父親も共通して、最も真理に迫った場面ではちょっと違う意味のことを言っている。
即ち、
「勝ち組とは、夢の実現へ向けて、諦めずにチャレンジをできる人。」
これなら、私も共感できる!
この映画の中で一番大切なテーマ。

リチャードは破天荒なグランパの姿に反発して、表層的な勝ち組ビジネス論者のように振舞っているが、結局のところ、そんな祖父の素敵なところがちゃんと受け継いでいる。
間逆な性格と見受けられる二人だが、自分に正直に生きてきた祖父が大切にしていた思想が確りと息子であるリチャードに伝えらいることが分って観ている私も何か嬉しい気持ちになってしまう。
そして、旅に出る前は父リチャードに反発して沈黙し続けていきた長男ドウェーンも彼なりのスタイルを持ちながら、この部分は確りと受け継いだ大人になっていくのだろうな・・・・なんて思った。

一見、皆勝手にゴーイング・マイウェイですぐにでも分裂してしまいそうな家族だが、「勝ち組とは、夢の実現へ向けて、諦めずにチャレンジをできる人」ということに沿ってお互いを認め、称え合うことがこの家族にとって大切な絆となっていると感じた。

久々のロードムービー。
あらためてナカナカやるな!な一本だった。