島根県の水族館、アクアスのシロイルカが7月1日に出産しました。
明るいニュースに喜んでいたら、今日、母親が死んだそうです。
ちょっと悲しいです。

https://www.youtube.com/watch?v=4Mbn3JZZx0M

死因ははっきりわかりませんが、やっぱり出産ってたいへんなんだな~と思います。
人間の出産はイルカ以上にたいへんです。
分娩に要する時間は、人間の初産の場合、平均15時間で他の動物に比べ著しく長いです。
ニホンザルで2時間、ゴリラで30分~2時間 人類に一番近い、チンパンジーでも6時間です。

陣痛の痛みを客観的に測定すると、骨折よりも痛く、指を切断した時の痛みに近いそうです。
出産で母親が死ぬケースもすごく多かったらしいです。
母体死亡率は、1900年時点で、日本人では出生10万人に対して436.5人で年間6200人でした。
1940年でも5000人以上死亡しています。
医学の発達により、2006年4.6%まで下がりましたが、それでも出産で死ぬ母親はいます。

平家物語に「女は出産のとき10に9つは必ず死ぬものだから。」という表現があるそうです。
まさに女性にとって出産は命をかけた大事業だったのです。

私の知り合いの女性は、あまりの難産のため、「あなたか子供かどちらか一方しか救えない。どちらを選ぶか?」と医師に聞かれたそうです。
息も絶え絶えに「赤ちゃんをお願いします。」と言うと、その人の母親が「あなた、何を言うの!」と叫んだそうです。
幸い、二人とも助かったそうですが、映画のワンシーンのような壮絶な話です。

この知り合い女性は社交ダンスの愛好家です。
とっても上手でした。
最近は会っていないのですが、生きていて良かったです。

シロイルカのお母さん、安らかに眠って欲しいです。