東洋には、女性の生理を穢れ、と見る思想があるようです。
博多山笠にも「穢れた者、入るべからず」とかいう看板がありました。
生理中の女性を指していると思われます。
(今はないかもしれません。)
若い頃、酒造メーカーに勤めていましたが、最も重要な酵母培養室には女性は入室禁止でした。
たぶん、同じ理由でしょう。

インドでは今でもその因習が強く残っているらしいです。
2001年当時、女性で生理用ナプキンを使っていたのは5億人の女性のうち12%だったそうです。
高価なので、富裕層しか買うことができないのです。

映画「パッド・マン」のDVDを借りて観ました。
めちゃくちゃ面白かったです。
そして、感動しました。
実話に基づいています。
発明、経済、金融の役割がよくわかります。

https://bd-dvd.sonypictures.jp/padman/

以前、こんな日記を書いていました。

昭和36年11月、画期的な生理用品「アンネ・ナプキン」が登場しました。
キャッチフレーズは「40年間お待たせしました。」です。
1921年、米国のキンバリー・クラーク社が「コーテックス」を先に発売していたからです。
発売当時、12個入りで100円でした。
このアンネナプキンを開発したのは、坂井泰子という当時、まだ日本女子大を卒業後間もない20代半ばの女性でした。
昭和38年にはユニ・チャーム社ほか他社も参入し、生理用品は一大マーケットを形成しました。
「アンネの登場は、多くの女性たちにとって、月ロケットの打ち上げ以上に画期的なできごとであった。」のだそうです。
月経の出血を衛生的に清潔に処置できるようになったのは、たかだかまだ半世紀ほどの前のことでしかないことがわかります。

新聞の投書に、いつもは「昔は良かった。」と会うたびに話す中年女性のグループが、ことナプキンに関しては、「良い時代に生まれた。」ということで話が一致する、というのがありました。

私は男性ですが気持ちは理解できます。