合成ゴムの一種にブナ・ゴムというのがあります。
ブナの木を連想しますが、変な名前だなあ~と思っていました。

「これが人間か」という本を読んで、その名前の意味がわかりました。
ネットで調べると
「第二次世界大戦中、ドイツ人はモノヴィッツにアウシュビッツ第3強制収容所(通称ブナまたはモノビツェ)を設置し、ブナの合成ゴム製造作業(ドイツの複合企業であるI.G. Farbenの一部)に強制労働者を供給しています。」
だそうです。

アウシュビッツに送られたユダヤ人の中から、過酷な労働に耐えられそうな男性を選別し、ここで働かせました。
選別されたなかった人は「ガス室送り」となりました。

この巨大工場の労働者は極端に短命だったそうです。
1945年までに、約2万5,000人の強制労働者がモノヴィッツ工場で亡くなります。

ここで働いた1人の労働者がこの本の著者です。
この収容所は、人間を動物にしてしまう装置だったそうです。
ガス室には送られなかったものの、人間性を失ったらしいです。
個人が完全に孤立し、思いやりの心を持つ余裕がありませんでした。

人間の尊厳を考えるうえでとても参考になりました。