東京に行って地下鉄に乗ったら、多くの人が「スイカ」を使っていました。
私のように切符を買う人はあまりいなかったです。

スイカってソニーの技術だと思っている人が多いと思いますが、発明したのは、松下という個人です。
「スイカ」の原理を創った男、という本を読みました。

あまりにすごい発明なので、周囲がなかなかその価値を理解できなかったそうです。
その技術的価値は青色発光ダイオードの比ではないらしいです。

そして特許庁が審査をぐずぐず遅らせているうちにソニーなどの大企業が参入してきました。
大企業は彼の発明が邪魔になるんで、特許庁に圧力をかけて特許を認めないように働きかけました。
裁判所も大企業の言い分に耳を傾け、個人の意見を聞こうとしませんでした。

結局、松下氏の発明は、出願してから19年後に特許として認められました
特許の存続期間は出願してから20年です。
結果的に、特許庁と裁判所が大企業の意をくんで、松下氏の特許を「骨抜き」にした、ということです。

こういう話を聞くと、日本で個人発明家やベンチャー企業が育たない理由がよくわかります。
日本は、基本的に組織を重視して、個人の力を認めようとしないのです。
生身の人よりも「法人」を大切にする国です。
個人が素晴らしい発明をしても、大企業やその連合体が徒党を組んでそれをつぶします。
裁判所もそれに加担するから、どうしようもないです

袴田氏の再審開始決定に検察庁は即時抗告したみたいです。
日本の最大の問題点は、裁判所で正義が行われないことかもしれないな~と思います。
一言でいえば、「長いものには巻かれるしかない社会」です。
組織人としてはなく、個人として生きたい人はどうしたらいいんでしょうね。

今日も桜が満開でした。
気分がいいです。
今日で三月も終わりです。
明日から消費税が上がるので、スーパーはとても人が多かったです。