以前、競技会のために組んでいた女性から、
「今日はあなたが女になりなさい。」と言われて、私が女足でワルツを踊りました。

彼女は「社交ダンスは男の方が絶対におもしろい。」と言って、最近は、男役でいつも踊っています。

リードもそこそこ上手になって、それなりに踊れました。
社交ダンスって、男性が上手だと女性は気持ちいいもんですね。
女性のダンスファンが多い理由が少しわかりました。

ある種の魚は周囲の状況に合わせて、性別が変わる、という話を聞いたことがあります。
確か、オスがいなくなったら、メスである個体がオスに変わる、とかいう話でした。

人間には、男性と女性の二つの性があり、普通どちらか一方の人生しか経験できません。
それゆえにお互いがなかなか理解できず、これがトラブルの元になったり、考えようによっては、だからこそ世の中がうまくいく、ということがあると思います。

ところが、世の中には男女両方を経験できる人がいます。
インターセックス、俗に半陰陽といわれる人々です。
性ホルモンの状態によって男になったり女になったりするらしいです。

インターセックスの漫画家、新井祥さんの「性別がないということ」という本を以前、読みました。
小学生の頃は女の子で、中学生になって男子になり、高校生になったら女子高生になり、
20代は女性として結婚して、かわいい妻になり、30過ぎた今は、むくつけき髭ぼうぼうの男だそうです。
それぞれの性の時に、考えることも感じることも違うらしいです。
当然、体つきも変わりまし、つきあうパートナーも変わります。
なんか信じられない話ですが、本当の話らしいです。
人生を二回経験しているような感じです。
彼(?)のマンガはセックスにおける、男性と女性のどちらの快楽も知っているので、リアルな性描写で人気です。

そもそも性の快楽とは、女性のものだそうです。
痛い出産の代償として、自然が与えた恩恵でしょう。

男性の快楽が射精の一瞬、1秒にも満たないのに対して、女性の快楽は深く広く長いです。
「女性っていいなあ~。」と思う時があります。
もし、生まれ変われるなら、次は絶対に女になって、絶倫でテクニシャンの男と付き合おうと思います。

それはともかく、男性も女性も異性の足型やボディの動きを覚えると、ダンスはもっと楽しくなるみたいです。
男性は女性の動きがある程度、わかっていないと、リードもうまくできないでしょうし。
パートナーがいる人は、役割を代えて踊るのも楽しいですよ。
「とりかへばやダンス」です。

そういえば、「ベルサイユの薔薇」という漫画にもそういうシーンがあるそうです。