来春卒業予定の大学生の内定率が過去最低だとテレビで言っていました。
九州の大学生なんか半分くらいしか内定していないそうです。

なかなか厳しい就職状況です。

でも、大学生の多くは世間に名の知れた大企業を狙っているんだと思います。

求人倍率は、従業員数1000人以上が、0.57倍なのに対し、従業員数1000人未満の中小企業では、2.16倍だそうです。

つまり中小企業は採用意欲は旺盛なのに、大学生が応募してくれないのです。
「ぜいたく言わずに中小企業に就職せよ。」と言いたくなります。

でも、大学生の気持ちもわかります。

大企業に就職するのと、中小企業に就職するのでは、生涯賃金が全然、違います。
おそらく一億円以上、差があるはずです。
年金まで含めると、天と地ほどの差があります。

日本では、大企業と中小企業で待遇に差がありすぎるのです。
なんでこうなるのでしょうか。
私は、日本人が序列を好むからだと思います。
大企業に就職できる人とそうでない人を、(経営者は)明確に分けたいのです。
だから、同じ仕事をしているのなら給料も同じはず、という同一労働同一賃金、という理屈が通用しません。

この結果、日本人は小さいころから、学歴を得るための受験競争に追い立てられます。
大企業に就職できなかったら一生負け組です。

大企業と中小企業の格差を縮小しないと、日本人は幸福になれないと思います。