先日、ホテルのダンスパーティに行きました。

余興として、地域のダンスサークルがデモを行いました。
ラテン専門のサークルもあって、中高年男女がジャイブとサンバ、パソドブレを披露しました。

孫がいるに違いない還暦過ぎの女性が短いスカートを履いて軽快に足を上げて踊ります。
頭が禿げあがっているか、総白髪の男性は、擦り切れたジーンズと、胸をはだけた黒いTシャツ姿で若さを演出します。

カップルでサンバを踊った女性は、私より2.3才年上ですが、ずいぶん露出度の高いコスチュームでした。
バウンスアクションのたびに、横腹の深い段差がえらく目立ちました。

確かによく練習していて、音楽に乗っているなとは思うんですが、正直言ってあんまり見たくなかったです。

いくつになっても自分のやりたいことに挑戦するって、良いことだと思います。
ただ、高齢者が無理に若さを強調することは、傍から見ていて痛々しくなります。
かえって老いを強く感じさせるのです。
残念ながら、失った若さって、もう戻っては来ません。
つややかな肌の張りも、引き締まったスレンダーな肉体も若者の物です。
年寄りが追い求めるものではないような気がします。

もし、自分の祖母が、レオタードを来て新体操に挑戦する、と言い出したら、
多くの人は反対するんじゃないでしょうか。

ラテンダンスを踊るのは楽しいので私も好きですが、
中高年が人前でデモンストレーションをやるなら、スタンダードの方がいいんじゃないかな、と思います。
何より、衣装で肌と筋肉の衰えを隠せますから。

そういえば、あるダンス教室の女性の先生は、中高年女性は膝から上を見せるな、と言っています。