岩国市の錦帯橋の改修工事では、昔ながらの和釘が使われました。
この和釘を作ることができるのは、松山市に住む鍛冶屋、白鷹幸伯(しらたかゆきのり)72さんただ一人だそうです。
薬師寺の西塔の釘を打った人です。千年釘の鍛冶、と呼ばれています。
彼は「鍛冶屋は滅びる。」と言っています。
大量生産の釘が出回って、生計が立たないらしいです。

そういえば、私がかつて勤めていた会社に、元桶屋さんがいました。
「風が吹けば桶屋が儲かる。」の桶屋です。

木や竹を使って桶や樽を作っていたそうです。
しかし、合成樹脂の桶や樽が出回って生計が立たなくなり、結局、廃業したそうです。

一度、自宅を伺いましたが、桶や樽を作るための七つ道具がたくさんありました。
少し使って見せてくれましたが、すごい職人芸でした。

このような職人技がどんどん日本から消えつつあります。
原因は機械による大量生産です。
これにより、モノの価値が落ちるとともに、人の手をかけて心を込めてモノを作ることに意味が見出せなくなりました。
つまり労働が堕落させられてしまったのです。

働くことは生活の糧を得るための手段である、という考えが広まったのもこれが原因でしょう。