August 30, 2013 Buffaloes at Lions - Game 114 | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




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■ NOTES ■

今日の牧田さんは、何といっても
初球から2球続けてボール球を記録した勝負が実に6度と
全体の2割を超えてくるまでかさみ


そして四球3個に死球1個で
計4個の余計な出塁を奪われていき
つつ

ストライクも58.7%に留まるなど

どんどんと大胆にストライクゾーンに投げてくる
牧田さんのスタイルらしからぬ姿が続いていく
こととなりました。

奪われた出塁数を見ていっても、5 2/3イニングを消化して
上述の四死球4個に加え単打5・二塁打2の被安打7で
計11個(1イニング平均ほぼ2個)に上る非常に苦しい成績


これで前回登板8/24 ホークス戦(西武ドーム)での
5イニングを消化しての被出塁数12(1イニング平均2.4個)に引き続いての

2ケタ被出塁数を記録したこととなってしまいました。

右打者・左打者別に観ていっても
全体でのべ28人に対し.304/.407/.391(被打率/被出塁率/被長打率)の中で

左打者(のべ13人)対戦成績.272/.384/.455に対し
右打者(のべ15人)対戦成績も.333/.428/.333

今シーズンの課題としてきた左打者に対してだけではなく
こちらも前回登板8/24 ホークス戦(西武ドーム)に引き続き

今日も右打者に対してもなかなか思うように順調に
アウトを積み重ねていくことに失敗している
ことが観てとれます。


シーズン当初と比べると、その速球も時折130km/hを超え
数多く120km/h台後半を計測してくるようになる
など

その球速を中心とした精度は昨シーズンと
同水準程度まで上昇してきた
と観察できるものの

WBCの影響もあり、シーズン開始前に
じっくりと基礎体力づくりができなかったこと


また昨シーズンの活躍を経て今シーズンは相手攻撃陣も
その軌道や球の強さに慣れ、また研究も進んだこと
などもあり

昨シーズンはよく観られた、
たとえ投球が多少ゾーンの甘めに到達したとしても

非常に数多く駆使してくる、その精度の高い速球で詰まらせながら
時折織り交ぜる速球以外の球種でタイミングを外し泳がせる、といった

相手攻撃陣を圧倒していく場面

今シーズンはめっきり減ってきており

また特に左打者に対して顕著に、あまり余計なことを考えずに
速い投球間隔でとにかく何がなくともその絶対的な武器である速球を
ゾーンに大胆に強く投げ込んでいけば成績はついてくる、

こういったものではなくなってきている
ことは残念ながら明らかな事実です。


ただし、その数多く出塁を奪われ、塁上に数多く走者を賑わせての
苦しい投球続きの今シーズン
ではありますが

それでも牧田さんは特に来シーズン以降の
これからも長く続くであろうそのキャリア
を見つめて

ここからまたステップアップし相手攻撃陣を翻弄し圧倒していくためにと
様々な試行錯誤そして工夫の跡があちこちに見えている
ことも確かです。

下手投げのピッチャー(横手投げもそうですが)特有の
その利き手側に変化する4シーム速球を活かしての

右打者の外角からゾーンに入ってくるバックドアや
左打者の内角からゾーンに入ってくるフロントドアの速球


そしてその4シーム速球と途中まで同じ軌道を描きながらも
打者の手元で鋭く小さく沈む、今後の牧田さんにとって
非常に大きな武器の一つになっていくであろうsinking fastball


そして当初はあまり変化せずに、スライダー系と見分けるのが
非常に困難だった
そのチェンジアップも

ある程度大きく沈む変化を魅せるようになり、
そのsinking fastballとある程度似た軌道を描きつつ
緩急差を利用できるようになった
こと。

またそのスライダー系も、多少遅く、沈む変化をも魅せるもの
昨シーズンまでのものと同じように垂直方向にはほとんど変化せずに
最後に少しだけ利き手と逆の水平方向変化するもの
と2種類を使い分けていること。


今シーズンは先発投手2年目として

牧田さんが昨年1年目の飛躍を成し遂げ、素晴らしい成績を残した中で
相手攻撃陣がその軌道にそして精度に慣れ、また研究し対策を練ってきて

牧田さんの水準に追いつき、追い越そうとしている
そんな一年である
と観察することができます。


もちろん、相手がある程度慣れ、研究し対策を講じてきても
それでも追いつかせずに変わらずに継続して素晴らしい成績を継続する
“超一流”の選手の水準
に到達してしまえば別ですが

そうでない限り、NPBで長年にわたって安定して活躍を魅せ続ける
“一流”の選手
というものは

相手が自分の水準に追いつき追い越してくるなかでの苦しいシーズンを経て
その中で経験し、試行錯誤し工夫したものを糧とし、大いに活かして

その次のシーズンはまた新たな高みへと自分の投球を導き
再度相手攻撃陣を引き離し、圧倒する投球を魅せていく、

そしてまた追いつかれては引き離すといった
そんな繰り返しを続けていくことのできる選手
なのです。


牧田さんもおそらく今シーズンは最後のほうまで苦しみぬき
思うような成績も付いてこない一年となる
ことが大いに予測できますが

それでも自分を疑ったり、落ち込んだり
また相手との勝負を怖がったり

今後の為の模索を試行錯誤を諦めてしまって
思考停止で投球をこれまでと同じことを繰り返すだけの
“作業”にしたりすること
だけは決してぜずに

とにかく来シーズン以降の再度の飛躍の為に
更なる素晴らしい水準の投球を目指し、ゴールとして描いて

前を向いて、昨シーズンの素晴らしい投球そして成績を胸に
誇りを持って適切な自信を常に維持しつつゾーンを大胆に攻め続け

その中で今できる工夫はどんどんと取り入れ、失敗と成功とを
またインプットとアウトプットとを繰り返していってほしい
と心より願います。
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