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■ NOTES ■
今日の涌井さんは初回に1アウトも取れずに
四球2個、盗塁1個、単打1で失点1を喫した後
その後の3人の打者たちに対しては
グラウンドアウトの間にもう1点を奪われるものの
なんとかすべて凡打に切って取り計2失点にまとめるという
非常に神経と集中力の使う、緊迫の勝負の数々をこなします。
さて、前回登板8/13 ホークス戦後のゲームレヴューでまとめたとおり
今日の涌井さんの投球においては、ラインアップの下位に座る打者たちに対して
どれだけ力を抜くことなく高い集中力を維持し続けてゾーンを攻め続け
その上で好成績を残していくことができるかが大きな注目点でした。
つまり、初回にラインアップの上位に座る打者たちに
非常に神経を使う勝負の数々をこなした後の
次の回、2回のラインアップ下位の打者たちに対して
どれだけホッとして力を緩めることなく
継続して高い意識と集中力とでゾーンを攻め続け
きっちりと安定して打ち取っていけるかが
今後涌井さんがもうエース級の投手として
完投や完封を目指すことは一旦止めて
ひとりの先発投手として、まずは最低限5回を
安定して消化していけるようになるかを図る重要なポイントであったと言えます。
結果は先頭打者の、7番に座る鈴木選手に
初球から3球続けてボール球を記録した後
B3-S1から四球で余計な出塁を奪われるという結果、
しかもその最後の、四球を奪われた投球が
134km/hを計測する速球であったなど
ストライクがなかなか入らないことから
スグに自らの投球に自信を失い
制球重視の、精度を落とした速球を数多く投じ
結局それでもストライクが入らずに四球を奪われるという悪循環で
結果渡辺監督もその段階で既に見切りをつけ
その後すぐにマウンドを降ろされることとなりました。
結果を恐れて自信を失い、その中でこれまでの悪癖が顔を出し
“器用に”なんとか小手先の技術でごまかしかわしていこうとしても
もうすでにごまかせかわせるような実績も積み重なっていないのですから
それは更に自らの成績を悪化させ、そして
更に自らの投球に対する自信を低下させていく悪循環を招くだけです。
涌井さんへ、改めて自分自身に問うてほしいことがあります。
あなたは、野球を、勝負の一瞬一瞬を“常に”心ゆくまで楽しんでいますか。
これまで長きにわたってエースとして、“結果”としての自らの勝ち星こそが
唯一絶対の価値であると自らに課し続けてきた中で
自分は常に9回をどんな時も“ひとりで”投げ抜かなくてはならない、
その中でギアを変えなくてはならない緊迫の局面の為に力を温存して、と
特に相手攻撃陣の下位に座る打者たちとの対戦を
“結果”である“自らの勝ち星”のための“手段”として
“作業”化してしまうという悪癖がその身体に染みつき
もはや離れられなくなっていないでしょうか。
今シーズンおそらく今後は先発投手としての登板はないでしょうが
それでも、今後どうしても先発投手として活躍し続けていきたいならば
救援投手としての登板のときと同じように
どんな時も常にもっと野球を、打者一人ひとりとの勝負を楽しんでください。
はっきりと厳しいことを言いますが、
ラインアップの下位に座る打者たちとの勝負を
もちろんまったくそういった意識はないでしょうが
身体が、ここまでの経験則が“ひとつの流れ作業”として認識しているという
その悪癖を、結果として“相手を舐めている”状態を
少しずつ改善していってほしいと切に願います。
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