August 17, 2013 Eagles at Lions - Game 104 | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




使用している用語についての詳細はこちら → 【 用語集 ( Acronyms, Abbreviations & Jargons ) 】 


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■ NOTES ■



今日の牧田さんは、イーグルス攻撃陣が
ラインアップ中軸のJones選手およびMcGehee選手以外の
その実に7人までを左打者でそろえて

今シーズン、今日の登板前での右打者対戦成績が
.206/.245/.296
のべ214打席、被打率/被出塁率/被長打率)に対し

左打者対戦成績はのべ245人に対し.324/.383/.482
被打率から始まり与四死球数、そして被長打数に至るまで

どの成績においても物足りない左打者との勝負
において
その成績を向上すべくどのように工夫を凝らしてくるかが注目点でしたが

結論としてはのべ20人との打者との勝負において
被安打4(うち二塁打1)、四球1、そして凡打15(うち三振2・併殺打2)


もちろん計20打席というsmall sample sizeの中ではありますが
.211/.250/.263という成績を残しましたから

今日はその試みは効果的であったと観察できます。


1. まずはその速球の精度ですが


ライオンズの他の先発投手たちがこの真夏の、
灼熱の蒸し暑い西武ドームでの登板で
軒並み、ある程度その球速を中心とした精度を低下させてくる
中で

最高128km/h、平均124.7km/hを記録
まずまずいつも西武ドームで計測している通りの球速を計測していましたから

いつも通り、いやそれ以上に素晴らしい
その速球の球速を中心とした精度を誇っていた
と観てとれます。


2. またその速球系について観ていくと


同じ4シーム速球においても小さく軌道を変えたり
球速を変えたり
する牧田さんですから

その速球系の中でのレパートリーの分類は非常に難しいのですが

恐らくではありますがその得意とする、sinking fastballと分類してもよい
だいたい120km/h付近~120km/h台前半を計測してくる

打者の手元で鋭く小さく、垂直方向に沈みつつ
水平方向にもその利き手方向に変化する2シーム系の速球


今日は右打者の内角にだけではなく、同じく右打者の外角へ
ボール領域からストライク領域へ入ってくる
いわゆるback-door sinking fastballとして利用
したり

更には左打者の内角に対しても、もちろん4シーム速球とセットで
同じようにback-door sinking fastballとして利用

ストライク領域からの投球の出し入れをしたりと
ある程度頻繁に、そして効果的に利用してきた
ことが観察でき


3. 更には今日はカーヴをある程度数多く利用して


その速球との球速差を活かし緩急を駆使することで

もちろんそのカーヴ自体はそこまで優秀な制球とまでは言えず
今日の被安打5のうち3本までがカーヴを弾き返されたものであったように
甘く入ったところを痛打されたりもしていきますが

それでもそのカーヴを数多く駆使したおかげで
その速球系が更にその効果、威力を増した
ことは間違いないと評価でき


4. そしてもはや牧田さんの誇る引き出し、投球術として確立された


上のvideoでもうまく紹介されている通りの

投球フォーム、投球間隔、更には少し握りを変えるなどの
様々な技巧をちりばめた、打者の“タイミングをずらす”投球術


今日も効果的にそこここにちりばめていき


5. そして最後に、今日の登板での最終回である7回に多少のぞかせただけでしたが


今シーズンここまで数多く左打者に対して利用している
主に垂直方向に沈む変化だけのチェンジアップではなく

もちろん同じく垂直方向に沈みながらも
大きく水平方向にもその利き手方向に変化を魅せるシンカー


左打者の内角への数種類の速球系とセットで効果的に利用したりと


以上、私の見た限りでも5点の工夫点が観て取れました。


今後もそのsinking fastballを今後も4シーム速球とセットで
左打者・右打者、そしてその内角・外角を問わず数多く利用し
ストライク領域からの出し入れをしていき
ながら

その速球系をより効果的に魅せるため球速差のあるカーヴを
なんとかまずは最低限低めに徹底的に集める制球を磨きながら
数多く駆使していき緩急を駆使


またもちろんどんなに頭が真っ白になりそうな
緊迫の場面であったとしても決して忘れることなく
打者のタイミングを外すその自慢の投球術を披露


そして最後に、昨シーズンはあまり効果的でなかったため
その途中でチェンジアップにとってかわられていった
そのシンカーではありますが

左打者の内角に効果的に、そして頻繁に
その速球系を出し入れしていく
のならば

最初はその速球系と同じくその内角へとその軌道を描きながら
途中から変化量大きくその外角へと逃げながら落ちていくシンカー


更にその武器のひとつとして、是非
そのレパートリーに加えていくことも検討してほしい
ところです。

いずれにせよ、今後も様々な試行錯誤と工夫とを凝らしていきながら
その課題である左打者対戦成績を向上・改善させていってほしいと願います。
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