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■ NOTES ■
今日の野上さんは
4球以内の勝負が計20度で全体の実に9割に届こうかというほど
非常に積極的に浅いカウントから数多く弾き返してきたホークス攻撃陣に対して
それでも初球ストライクを計14度と全体の6割近くで奪いながら
逆に初球から2球続けてボール球を記録した勝負もわずかに計1度のみに抑え
結果からみても1ボール以内の勝負が計18度と全体の3/4を超えていく一方で
3ボール以上を記録した勝負をわずかに2度のみに抑え四球は0、
四死球によって奪われた余計な出塁も死球による1個のみに抑え
ストライク率も68.8%という非常に優秀な成績を残しましたから
じゅうぶんに大胆に、ゾーンを攻め続けていくことに成功したと
高く評価できるものでした。
但しその一方で、5イニングを投げて奪われた出塁をみると
四死球1個は優秀ですが一方で単打5・二塁打1・本塁打1で
計8個とかさんでいき
またアウトの奪い方を見ていっても
三振3個・グラウンドアウト6個の一方で
もちろん左翼手、巧さんの素晴らしいフィールディングに
大きく感謝する一つのアウトであったものの
3回2アウト走者一塁で内川選手に
左中間の非常に深いところまで大飛球を弾き返されたりと
外野手の処理したある程度鋭く、飛距離の長い
フライアウトも6個とある程度数多く散見される
本格派投手としては不安定なアウトの奪い方を
終始継続していたことも確かで
つまりは今日は速球がひっかかってそのうちの1球で死球を与えたり
またスライダーが数多く右打者の内角へとずれたり
加えて速球以外の球種について
ゾーンの低め以低に集めた割合もちょうど半数と
もちろん要所では高い集中力で、意識で
徹底的に低めに集めていったものの
それでも全体としてはスライダーやチェンジアップが
高めに上ずる投球もある程度数多く散見されたりと
今日はその制球がある程度不安定であったことがあり
結果5回を投げたところでマウンドを
救援陣に譲ることとなったと観て取れます。
交流戦中に指摘したその速球の成績、それも
特に右打者に対しての成績の物足りなさも
6/5 タイガース戦終了時点ではのべ52打席で
.341/.449/.512(被打率/被出塁率/被長打率)であったのに対し
今日のゲーム終了時点ではのべ70打席で.259/.348/.431と
もちろん、今日も内角の速球を江川選手にみごとに本塁打にされるなど
まだまだ内角への効果的な武器とまではなっておらず
四死球数、被長打数に関しても物足りない成績に留まり
今後も課題、そして改善点は数多くあるものの
それでも速球の利用頻度をある程度増加させていきながら
被打率を中心にその成績を良化させてきたことは高く評価してよく
今後もその速球を軸にしある程度数多く、ゾーンに大胆に駆使していきながら
加えて素晴らしい精度を誇るチェンジアップを中心に
速球以外の球種については数多くゾーンの低め以低に到達させる制球を魅せ
その中で特に右打者の内角への効果的な攻め方を
模索し試行錯誤していき編み出していってほしいと願います。
そして、今日は洋介さん、増田さん、ランディさん、デニスさんと
リリーフ陣が6回から1イニングずつを無失点で分担しつつ
1点のリードを維持し続け、すべての投手にホールドやセーヴが記録されてきながら
みごとにライオンズが勝利を“拾う”ことに成功したゲームでした。
先発投手が思うように順調にイニングを消化することに失敗しても、
また攻撃陣が思うように得点を積み重ねていくことに失敗しても、
今日のようにリリーフ陣の大きな貢献で勝利を掴むゲームができるようになっていけば
ライオンズも順調に勝利を積み重ねていくことが可能になっていきますから
今後もブルペン陣の投手たちの活躍に
大いに期待したいところです。