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まずはファイターズの選手たち、栗山監督をはじめとした首脳陣、フロントオフィス、
そして熱心なファンの皆々様に、心よりの拍手を贈りたいと思います。
まだ闘いは残っておりますが、ほんとうに素晴らしいシーズンでした。
2012年シーズンの優勝、おめでとうございます。
さて、今日のライオンズのゲームに話を戻しますと
今日も一久さんの速球は平均球速133.3km/h、最高でも136km/hに留まり
結局はどうしてもその速球の球速を中心とした精度が低下したまま
このシーズン最終盤の、重要と目されるゲームの数々の登板をこなし続けることとなり
なかなか思うように先発投手としてのしごとをこなすことの難しい
そんな登板が続いたことは非常に残念です。
但し、西口さんもそうですが全体的に包括的に観るならば
リリーフ陣の再建という喫緊の課題を抱え、人的資源を重点的にそちらに割く必要がある中で
一方で先発投手陣では岸さん牧田さんに続く3・4番手として
両ヴェテランの大車輪の働きに頼らざるを得ない、
そんな非常に苦しい前半戦をライオンズが過ごしたことが
西口さんが離脱すると6人目の先発投手を立てるのに四苦八苦したり
更には一久さんがどれだけ、なかなか先発投手陣として仕事のこなせない登板を続けても
結局は一久さんを先発投手として指名し続けなくてはならない、
そんな、重要と目される緊迫のシーズンの終盤の
ライオンズの苦しい闘いの数々につながったと評価できます。
シーズン序盤のリリーフ陣の惨憺たる現状に対し
渡辺監督をはじめとした首脳陣は不調もあったとは言えエース涌井さんを、
そして若く才能あふれる十亀さんをここまで変わることなくブルペンに配置し続けるなど
非常に大胆な、素晴らしい外科的手術を施すことに成功したと非常に高く評価できるものの
一方でフロントオフィスはどっしりと山のように動かず
投手陣の補強はなく、人的資源の総量を変えることなく
ライオンズはシーズンを闘い続けることとなりました。
もちろんフロントオフィスの、編成陣の最大のそして最優先のミッションは
【安定的にプレイオフに進出することのできる、長期的視点に立った強いチーム編成】
ここにありますから、
「獅子は我が子を千尋の谷へ突き落とす」
このことわざを地で行くかのように、
“今シーズンの優勝”といった近視眼的視点でのチーム業績に対しては
本音としては、現実としては選手たちや首脳陣たちを厳しく突き放し
成長を見守りつつ自分たちだけでなんとかせよ、という方針なのだろうと観て取れますが
現実として、それをどう評価するかは人それぞれ、一旦横に置いておくものの
何にせよ、今シーズンのライオンズが優勝を逃した最大の要因として挙げられるのは
投手陣の人的資源の総量を変えることなく配置転換だけで
シーズン序盤の惨憺たるリリーフ陣の現状を改善しようとしたことが
結局はシーズン終盤に、逆に先発陣に大きく響き
安定して勝利を積み重ねていくことに四苦八苦したことであると言えます。
・・・それでも、ライオンズが今シーズン、数多くの非常に素晴らしいプレイの数々を、
そして数多くの非常に素晴らしい勝利の数々を魅せてくれたことは変わりなく
今シーズンも残念ながら優勝という喜びを味わうことは実現しませんでしたが
この失敗を、そして数多くの貴重な優勝争いの経験を
来シーズン以降選手たちがどう活かし、どう戦ってくれるかに
大きく期待したいところです。
いろいろと数多くの欠点や短所を抱えながらも
魅力的な特長をも数多く併せ持つライオンズ。
如何に総合的に短所を特長で補い、取り返しながら勝利を積み重ねていくか。
これからもその素晴らしい、魅力的なプレイの数々を、そして勝利の数々を
心より楽しみにしております。
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