October 1, 2012 Marines at Lions - Game 139 | Peanuts & Crackerjack

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★ Defense - starting pitcher ★

  今日の雄星さんのストライク率は約56.6%を記録、
  残念ながら2/3を大きく下回る非常に物足りない成績に留まることとなりました。

  21度の打者との勝負を観ていっても、うち2ボールまでいったのが実にのべ14度にのぼり
  1ボール以内での勝負も全体の1/3に留まる非常に物足りない成績、

  今日は同じく中5日での登板だった前々回登板の9/18 ホークス戦に引き続き
  初球ストライクを取った勝負が計8度で
  ほぼ全体の1/3を記録してくる
に留まると共に

  初球から2球続けてボールとなった勝負も実に計8度と
  こちらも全体の1/3を超えてくる
までかさませていくなど

  ここぞの勝負球で渡田主審にストライクのコールをもらえない場面も確かにありましたが
  それもまずは初球から順調にストライクを奪っていけず投手不利での苦しい投球に終始したことが
  前提として、大元の根本的原因として存在していたことが何より大きかった
と言え

  とにかく自分の今日の投球に自信を持てずにゾーンの隅をかすめるかのような過剰な制球に頼るがあまり
  大胆にゾーンを攻め続けていくことに失敗し続けていき

  結果3ボールまでいった勝負をのべ7度、そして何より四球を3個
  余計なボール球や余計な出塁を大きくかさませていくこととなりましたから

  今日の雄星さんは残念ながら全体としてまったくと言っていいほど
  ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに失敗した
と評価できます。

  そんな今日の雄星さんの投球詳細を振り返っていきますと

  まずは何より、同じく中5日での登板だった前々回登板9/18 ホークス戦
  (平均136.0km/h、最高でも140km/h)と同じように(※多少は上回ってくるものの)

  その自慢の速球が最高こそ143km/hを計測してくるものの平均は137.6km/h
  140km/h台を計測してくる投球を大きく減らし数多く130km/h台後半を計測するに留まるなど

  前回登板9/25 イーグルス戦(平均140.5km/h、最高148km/h)、更には
  今シーズンここまでの平均140.6km/hから大きくその球速を中心とした精度を低下させており

  それでもその速球を全体の約53%を占めるまで数多く利用してくるものの

  やはり【雄星さんにとって】その精度の低下こそが、前々回登板に引き続き今日も
  自信を持って大胆にゾーンを攻めていけない
  非常に物足りない投球と、そしてその結果の非常に物足りない成績につながった
  最大の原因であった
ことはまず間違いないとみてよさそうです。

  また恒例の、雄星さんの投球を支える

  ① 特に速球について、右打者の内角を厳しくえぐる制球と大胆さとを魅せること

  ② 特に速球以外の球種について、低めの制球を徹底すること


  この2つのポイントについても順に振り返っていきますと

  まずは①については右打者に投じた速球36球のうち
  真ん中~内角以内へと到達したのは17球(全体の約47.2%)に留まるものの
  また特に内角以内を厳しくえぐったものは計11球で全体のほぼ1/3を記録するなど

  今日は全体としてまずまず合格点の素晴らしい成績を残したと評価できますが

  次に②について観ていきますと、速球以外の球種、全47球のうち
  低め以低に到達したのが24球と全体の半数程に留まり
  逆に高め以高に到達したものは10球と全体の約21.2%を占めるなど

  こちらについてはそれでもまずまず安定して低めへと集めるものの
  今日はいつも通りの抜群の低めへの制球を安定して誇っていたとまでは言えない結果となり

  結局は今日は全体的に、そのいつもの雄星さんの素晴らしさが
  少しずつ影をひそめていた
と言えるものの

  改めて、やはり今日の物足りない投球の、そして成績の最大かつ根本の原因は

  低いストライク率、四球3個に代表されるように自信を持ってその速球を中心に
  ゾーンを大胆に攻め続けていくことに失敗したことにある
ことが際立つこととなりました。

  9/18 ホークス戦に引き続き今日と、通常と大きく異なり
  その2つの登板でここまで非常に物足りない投球および成績を残すことになったということは

  結局はどうしても中5日での登板においてうまく調整ができずに
  疲労が抜けず、投球の精度が落ちていることにより

  何より重要なのは、もちろんその投球の精度が低下していること自体では決してなく
  むしろ雄星さん自身がそういった自分の投球に必要以上に大きく自信を失っていることで

  満足にいつもの素晴らしい投球が継続できないことをどう改善していくかが

  今後、雄星さんが1年を通じて先発ローテーション枠を維持し続け
  先発投手としてのしごとを安定してこなし続けていくためには

  もちろん若く才能あふれる、先発投手ならば誰もが通る必要のある、
  乗り越えなくてはならない大きな試練、課題として表れたと言えます。

  チームが優勝争いを繰り広げている緊迫のシーズンの最終盤において
  その課題が頭をもたげ、結果として物足りない投球と成績とを残すことになったことは

  チームにとっても、そして雄星さんにとっても
  ある意味では非常に“不運”であった
とも言えますが

  それもそもそも雄星さんが今シーズン序盤に出遅れることなく
  牧田さんと同じように先発ローテーション枠を1年を通じて維持し獲得し続けてさえいれば

  こちらも牧田さんと同じように、疲労に蓄積してくることが大いに予測される夏場に
  苦しみ、また失敗しながらも様々な工夫を凝らしていく中で何とか疲労とつきあい、
  必要以上に自信を喪失することなくその投球をどんな時も安定してこなす術を学習し

  だんだんと疲労の抜けてくる、そして最も重要と目される
  秋のシーズン最終盤の緊迫のゲームの数々において

  前々回登板やそして今日のような非常に拙い投球を、姿をさらすことは
  恐らくなかったのではないか
と予測できます。

  若い、まだ1年を通じて先発ローテーション枠を維持し続けた経験のない雄星さんですから
  今日のように、必要以上に自信を喪失して満足にゾーンを大胆に攻め続けていけず
  散々な結果を残すゲームをある程度複数経験するだろうことは

  もちろんチームとして、雄星さんがその失敗を乗り越える経験を積み
  チームメイトの大きな信頼を背に登板し続ける一流の投手へと成長し飛躍するためにも
  避けて通れない、必要不可欠の試練として覚悟する必要のあるものだと言えます。

  ですから、雄星さんがこの苦い失敗を、経験を踏まえ
  みごとに来シーズン以降の飛躍に大きく活かすため
にも

  来シーズンこそは、出遅れることなくそして大きな怪我で離脱することなく
  長い長いシーズンを通して、投球が抜群に思い通りに操れる登板時も
  そして逆に投球をなかなか思うように操れない苦しい登板時も、

  変わらずに安定した成績を残し続けるようにまとめていくことで
  1シーズンを通して先発ローテーション枠を維持し獲得し続けていくことこそ

  雄星さんが来シーズンに持ち越した
  最大の、そして最優先のミッションとなった
と言えます。

  来シーズンこそは1年を通じて先発ローテーションを維持し獲得し続け
  その長い道程の中で多くの失敗と成功の経験を積んでいきながら

  疲労との付き合い方を始め投球時の考え方やその上での自信の維持の仕方
  そして常に大胆にゾーンを攻め続けていく術など様々なことを試行錯誤の中で学び続け

  シーズン最終盤ではチームを支える、素晴らしい投球を魅せることができる
  先発投手陣の大きな軸のひとりとして大きく成長してほしいと

  心より願っております。


★ Offense ★

  今日のライオンズ攻撃陣は残念ながら結論からいって
  まったくと言っていいほどそのしごとをこなすことに失敗したゲームとなりました。

  是非是非、明日のゲームでの修正に大きく期待したいと思います。

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