使用している用語についての詳細はこちら → 【 用語集 ( Acronyms, Abbreviations & Jargons ) 】
★ Defense - starting pitcher ★
今日の雄星さんのストライク率は約67.0%を記録、
みごとほぼ2/3という非常に素晴らしい成績を残すことに成功しました。
ただし23度の打者との勝負を観ていくと、うち2ボールまでいったのがのべ9度で
1ボール以内での勝負は約60.9%と多少2/3を下回る成績にとどまる成績、
初球ストライクを取った勝負は13度で全体の半数をわずかに超えるものの
初球から2球続けてボールとなった勝負が4度とある程度散見されたように
実はそこまで抜群の制球といった投球ではないものの
それでも3ボールまでいった勝負をのべ4度のみ、そして何より四球を1個に抑えていくことに成功、
ある程度数多くの多少苦しい、そして緊迫の勝負が続いていくものの
それでも余計なボール球を、そして余計な出塁を極力防いでいくことに成功しましたから
今日の雄星さんは全体として非常にうまく、
ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに成功したと高く評価できます。
その雄星さんの今日の投球の詳細を見ていきますと
前々回登板8/8 マリーンズ戦では平均球速138.6km/h、
前回登板8/15 バファローズ戦では平均球速137.1km/hと多少物足りなかったその自慢の速球が
今日は平均141.4km/h、最高146km/hと安定して140km/h台前半を計測してくるなど
ある程度その球速を中心とした精度が復活してきたこともあり
その速球を全体の6割ほどと非常に数多く利用していきながら
投球の軸としてはその速球に加えて前回登板の8/15 バファローズ戦と同じように
数種類のスライダー系といった2つの勝負球に置きそれらを数多く駆使していきながら
今日は速球とおおよそ20~25km/hほどの球速差を誇る
スライダー系とも分類できるカーヴ、スラーヴをも全体の2割近くと数多く織り交ぜ
非常に効果的に緩急を駆使してくると共に
また時折スプリッターを右打者の真ん中~外角へと沈ませていき
将来の“3つ目の勝負球”確立に向けての挑戦も魅せつつ利用する投球を展開、
今日奪ったアウト全16個の内訳を見ていきますと
外野手の処理したフライアウトをわずかに1個のみに抑えていきながらポップアウト2、
そして三振5個に加えてグラウンドアウト8個と
安定して数多くの三振や、そして特にグラウンドアウトを奪っていきつつアウトを積みかさね
イニングを消化していく本格派グラウンドアウト投手の投球を1ゲームを通じて魅せ続けてくれ
結果5 1/3イニングを投げて投球数94(1イニング平均約17.6球)と球数はある程度かさんでいき
奪われた出塁も四球1個のみは優秀ですが加えて単打5・二塁打1で計7個は多少かさんでいったと評価できますが
それでも数多く飛んできたグラウンドボールを安定して処理し続けた内野守備陣を初めとした
ライオンズ野手守備陣の全体として素晴らしいフィールディングの数々に大きく感謝しながらも
不運な安打、そして熊代さんの失策という要素もあり
失点は3となると共に残念ながら順調に思ったほど長いイニングを消化していくことには失敗しますが
それでも自責点はわずかに1のみに抑えることに成功、あと2アウトでQSをクリアしてくるまでの
ある程度合格点のまずまず素晴らしい成績を残していくことに成功します。
現在の雄星さんの、速球と数種類のスライダー系という2つの勝負球を投球の軸としていく中で
安定して先発投手としてしごとをこなし、結果を残していくための2つのポイントである
① 特に速球について、右打者の内角を厳しくえぐる制球と大胆さとを魅せること
② 特に速球以外の球種について、低めの制球を徹底すること
この2点をそれぞれ観ていきますと
まずは①の右打者に投じた速球36球のうち真ん中~内角以内へと到達したのが20球(全体の約55%)で
内角以内を厳しくえぐったものが計9球で全体の1/4、25%という結果を残し
制球が乱れて真ん中~外角の甘いところに到達するとどうしても鋭く弾き返されてしまい
目指すところとしてはあと少し、更に厳しく内角以内に到達する投球が増えていくことが理想ではありますが
それでも全体としてはある程度数多く、恐れず大胆に厳しくえぐることに成功したと言え
また②についても速球以外の球種、全38球のうち
低め以低に到達したのが25球と全体の2/3近くを占めると共に
高め以高に到達したものはわずかに5球のみに抑えていくなど
今日も抜群の低めへの制球を安定して誇っていたと言え
実際今日は速球以外の球種については三振2個に加え凡打5のみで
出塁を1個も奪われないという抜群の成績を残すことに成功しました。
このように安定して自分のすべきミッションをこなしつづけ
先発投手としてのしごとを安定してこなし続けていっていると言っていい雄星さんですが
今日のゲーム終了時点で打者対戦成績は.289/.335/.409(被打率/被出塁率/被長打率)と
全体としてまずまずなんとか合格点の成績を残しているものの
実は右打者に対して、.287/.336/.370という対戦成績を残す一方で
左打者に対しても.294/.333/.490という対戦成績に留まり
左投手としては本来得意とすべき左打者に対しても
右打者と同程度、そして特に被長打率を中心に若干劣る対戦成績を残すに留まっていることは
もちろん左打者との勝負の方が圧倒的に少ないとはいえ
多少気がかりな点であると言えます。
このあたりも、今後雄星さんの成績がどう変化していくか
継続して見守り続けていきたいと思います。
★ Offense ★
今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は昨日に引き続き計6度に留まり
その内訳は 1-5(うち三振1)、犠打1で得点圏に残塁2・得点1という成績、
また今日は7安打・1四球で奪った出塁は計8、その全8人のランナーの行方は
残塁5に加え併殺打による二塁封殺1で得点2という結果でした。
今日は全4打席で計18球を費やさせながら四球1・単打1で計2度の出塁を奪うことに成功した秋山さんや
全3打席で計14球を費やさせながら単打1で1打点を稼ぎながら
1度出塁を奪うことに成功した銀仁朗さんに合格点を贈ることができる程度で
攻撃陣全体の打席全34個のうち計14度の打席で5球以上を費やさせていき
そこで三振3個の一方で四死球1・単打2・本塁打1を奪っていくものの
ホークス先発、山田投手に対し8イニングで計103球(1イニング平均約約12.9球)を、
そしてホークス投手陣全体に対しても9イニングで116球(1イニング平均約12.9球)を費やさせるに留まる
昨日に引き続き、いや昨日よりも更に物足りない成績、
奪った出塁は四死球1個をはじめ計8個と
まずまずなんとかギリギリ合格点の成績を残すことに成功し
加えてOrtiz選手の今シーズン4本目となる二塁打1本と
浅村さんの今シーズン3本目となるソロ本塁打1本といった
ライオンズ攻撃陣本来の魅力である長打を複数魅せていきますが
結果残塁5に加え得点も2という成績に留まりましたから
今日も昨日に引き続き残念ながら全体としてうまく、そのしごとをこなすことに失敗したと
評価することのできるライオンズ攻撃陣でした。
昨日に引き続きなかなか数多く忍耐強く闘い続ける打席を創り出していくことに失敗しているライオンズ攻撃陣、
なかなか思うように順調に、効率的に得点を積み重ねていくことの難しい
緊迫のゲームが続いていくシーズン終盤はいよいよこれからが本番といってよく
もう一度、残塁を恐れずにまずは数多く忍耐強く闘い続ける打席を創り出し続けていきながら
初球から積極的に狙い球を絞って鋭く弾き返していく中で効果的に織り交ぜ続けていき
出塁をひとつひとつ奪い続け、積み重ね続けていくことだけに最大限・最優先に集中し続けていき
その上で得点をスコアボードに一点一点、記録し続けていってほしいと思います。