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★ Defense - starting pitcher ★
今日の西口さんのストライク率は約63.3%を記録、
あと一歩で2/3に届こうかという合格点の素晴らしい成績でした。
ただし26度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ11度(1ボールからの死球含む)、
3ボールまでいったのがのべ6度、そして四球1で
1ボール以内での勝負は約57.7%に留まるという成績、
今日は右翼から左翼へと、昨日とは風向きは違うものの
それでも昨日と同じように9m/sの強風が吹き荒れていたこともあり
その中での投球である程度制球にばらつきも観られ、
2ボールや3ボールでの緊迫の勝負もある程度数多く迎えていくこととなりますが
それでも四球1個に加え死球1個のみに抑えつつイニングを消化していけたため
今日の西口さんは全体として
なんとかうまくストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに成功したと高く評価できます。
その投球の詳細を観ていきますと、昨日の一久さんもそうでしたが
風の吹き荒れる球場では投球の変化(それも特に沈む系の変化)がいつも以上に鋭くなるという発見もあったのか
いつもより速球の投球全体に占める割合を減らしつつ
代わりに西口さんの代名詞と言っていい鋭く曲がり沈む速い縦スライダーとスプリッターの割合をそれぞれ増やしながら
その3つの勝負球を投球の軸として数多く駆使していき
加えて時折遅いスライダーやチェンジアップなどを交えながら緩急を駆使していく投球を展開、
奪ったアウト全19個のうち犠打1、盗塁刺1を除いた計17個の内訳を観ていきますと
外野手の処理したフライアウトを3個のみにまとめラインアウト2個、ポップアウト4個、
そしてグラウンドアウト3個、三振5個と多少個数自体は少ないものの
三振を数多く奪いながらイニングを順調に消化していく本格派エースの投球を魅せ続けてくれ
結果6 1/3イニングを投げて投球数98(1イニング平均約15.5球)にまとめあげ
7回に、西口さんがいつもより速球の使用割合が少ないことに対して
おそらくファイターズ攻撃陣が速球以外の球種に絞ってきたこともあっただろうと推測できますが
早いカウントから痛烈にはじき返され、3連続単打をあび
奪われた出塁は四死球2個に抑えるものの6単打を奪われ計8個と多少かさみますが
それでもなんとか合格点にまとめあげたと評価していい範囲内でもあることは確かで
結果、後を引き継いだ篤志さんを中心としたブルペン陣の投球の数々や
また易之さんを中心とした野手陣の素晴らしいフィールディングの数々に感謝しつつも
失点・自責点共に3にまとめあげ、みごとQSをクリアしてくる
合格点の素晴らしい成績にまとめ上げてくることに成功します。
今日は援護点をもらった4回、そして6回のそれぞれの裏の投球も
これまでの課題をみごとに修正してくる“いつも通りの”素晴らしいもので
また今日はゾーンの低めに到達した投球が13球(うち三振2・凡打3・単打1)、また
ゾーン外の低めに到達した投球19球についても空振り5個(3三振)を奪うなど
ゾーンの低めを意図した投球は高確率で低めに到達するようにという
もうひとつの課題も見事にクリアしてくることに成功してきた西口さん、
多少左打者へのスライダーの対戦成績が.375/.444/.375と
長打は浴びていないものの痛打を浴びる確率が高いことが気がかりで
今後はいかにそのスライダーを左打者の低めに、そして内角に食い込ませていけるかも
追い続けていきたい西口さんの課題として挙げることができますが
今後も気温の上昇と共にその速球の速度を中心とした精度が向上していく中で
その自慢の3つの勝負球を投球の軸として自由自在にまんべんなく数多く駆使していき
加えて大ヴェテランとしての投球術や、緩急をつけた遅いスライダーやチェンジアップなどの豊富な球種をも
そのヴァリエーション、スパイスとして効果的にちりばめていきながら
三振を数多く奪い相手攻撃陣を圧倒しながら順調にアウトを重ね、イニングを消化していく
本格派エースの素晴らしい投球を魅せ続けてほしいと思います。
★ Offense ★
今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計9度、
その内訳は 3-7(うち失策1)、四球2で得点圏に残塁4、得点4でした。
今日は6安打、5四球で奪った出塁は11、失策による出塁2・野手選択による出塁1を加えた
その全14人のランナーの行方は残塁8、二三塁間狭殺1・一二塁間狭殺1で得点4という結果でした。
今日はファイターズ先発武田投手に対し5 2/3イニングで100球(1イニング平均約17.6球)を費やさせ、
またファイターズ投手陣全体に対しても9イニングで178球(1イニング平均約19.8球)を費やさせることに成功、
また奪った出塁も四球5個を含め計11個、
失策による出塁2も合わせると13個という素晴らしい成績、
フルカウントに2度持ち込み、それぞれ7球、9球を費やさせながら1度四球を奪うなど
全4打席で24球を費やさせながら四球1・単打1で2度出塁を奪うことに成功した拓也さんや
フルカウントに1度持ち込み、7球を費やさせながら四球を奪うなど
全4打席で20球を費やさせながら四球1・単打1・失策1で3度出塁することに成功した銀仁朗さんを中心に
今日のライオンズ攻撃陣の全39打席のうち実に半数を占めるかという
19打席で5球以上を費やさせていき
今日も秋山さんの二塁打といった長打をも魅せていきながら
結果残塁8個の一方で奪った得点も4を記録したわけですから
全体として今日も全体として非常にうまくその“しごと”をこなすことに成功したと高く評価できるライオンズ攻撃陣でした。
今後もこれまでと変わらずまずは数多く忍耐強く闘う打席を創り出し続け、
初球から積極的に狙い球を絞ってスウィングし、鋭く打ち返す中で効果的に織り交ぜ続けながら
出塁をひとつひとつ奪い続け、積み重ね続けていきながら
得点をスコアボードに一つひとつ記録し続けていってほしいと思います。
★ Defense - relief pitcher ★
涌井さんがクローザーに指名されてから初めて
ある程度僅差のリードの終盤において、そのリードを保ったままゲームの勝利をもぎ取ることに成功し
松永さん、篤志さん、Williamsさんにそれぞれホールドが記録されると共に
涌井さんにキャリア初となるセーヴが記録されることとなりました。
もちろんナカジさんの素晴らしいフィールディングなど
野手陣の素晴らしいフィールディングの数々に感謝する投球でもありましたが
それもリリーフ陣が一人ひとりきっちりとなんとかうまく涌井さんまでバトンをつなぎ、
涌井さんも最速149km/hを記録してくる素晴らしい速球と、自慢のスライダーという
自分の武器にこだわった、最高の集中力を魅せ打者に対峙していく素晴らしい投球の中で
野手陣もその非常に素晴らしい、最高の投球に報いるべく素晴らしいフィールディングで応えるという
先発投手-救援投手たち-そして守り援護する野手陣という素晴らしい“絆”、信頼関係を改めて力強く証明し
これからさらにその絆をより太くし、強固なものにしてき、再構築していくためには
かえって最高の結果となったことと思います。
今後も今日、ライオンズのロースターに名を連ねるすべての25選手で魅せてくれた
その信頼関係、絆を大きな自信にし、糧にしながら
野球はロースターに名を連ねた25人全員で
それぞれがそれぞれの与えられた場で最高のパフォーマンスを魅せ続けながら
その力を結集して勝利を獲得し、その喜びを25人全員で共有するものだという
野球の基本を、もちろん選手たちは重々理解していることとは思いますが
肌で感じる体感として、実際の経験として積み重ねていき続けていってほしいと思います。