May 10, 2012 Lions at Eagles | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




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★ Defense - starting pitcher ★

  今日の小石さんのストライク率は約51.4%を記録、
  2/3を大きく下回る物足りない成績でした。

  10度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ5度、
  3ボールまでいったのがのべ2度、そして四球2で
  1ボール以内での勝負も50%という成績、

  今日の小石さんは残念がら
  ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに失敗した
と評価できます。

  もちろん、前回登板のように数多くフライアウトを奪いながらイニングを消化していく
  技巧派フライアウト投手の投球を展開していれば、そこまでストライク率を気にすることはないのですが

  今日は(わずかに10打席という少ないサンプル数ではありますが)
  わずかに10球で三者凡退に切って取った1回裏の投球がすべてグラウンドアウトだったように、

  また球場ごとに計測速度の差があるため100%そうだとまではなかなか言えませんが
  今シーズンここまでの平均球速からすべての球種の球速が数km上昇していたように、

  前回登板魅せ続けてくれた、打者のタイミングやバットの芯をわずかに外すのらりくらりの投球ではなく
  “それ以上”を求め、真っ向から“正直に”勝負していく中で

  グラウンドアウトを数多く奪いながらアウトを重ねていく
  本格派グラウンドアウト投手の投球を目指していたのではないかと観て取れます。

  もちろん、球数少なく安定して順調にアウトを重ね、イニングを消化していくため
  本格派投手の投球を目指していくことは素晴らしいチャレンジですが

  それであるならば、特に右打者に対して速球以外の球種である
  スライダー、チェンジアップ、カーヴなどの球種の精度や制球をもっともっと向上させていかなければ

  結局頼るのは速球だけになり、今日の2回にFernandez選手に三塁打を浴びたように
  容易に相手攻撃陣に速球に球種を絞られ痛打を浴びると共に

  その後痛打を浴びることを怖がってゾーンの隅をかすめるかのような過剰な制球に頼ってみても
  結果今日のGarcia選手、そしてTerrero選手に二連続四球を奪われたように

  もともと数多くの四球を奪われ、また暴投も犯しているように
  制球はそこまで抜群ではないことが相手攻撃陣も、そして審判もじゅうぶんわかっていますから
  際どい場所に投げた投球はすべて見逃され、またストライクをとってもらえず

  そしてそのあと、ストライクを投げなくてはならない状況に追い込まれ
  嶋選手にチェンジアップを、また内村選手に速球を、痛打されるという悪循環にはまり込み

  結果わずかに1 2/3イニングを投げただけで降板
  投球数35(1イニング平均21球)と結局球数もかさみ
  また奪われた出塁も四球2個に加え単打1・三塁打2で計5個とかさみ

  失点・自責点ともに4点を奪われる結果となってしまいました。

  前回登板で素晴らしい成績を残し、また初白星を獲得したものの
  それに満足することなく、“それ以上を”目指して挑戦することは非常に素晴らしいことですが

  それで逆に前回登板結果を残した自分の持ち味、素晴らしい部分を自ら消してしまい
  大胆に、恐れることなくゾーンを攻めていけなくなるのでは結果はついてこないのも当然と言え

  特に右打者に対してスライダーやチェンジアップなどの速球以外の球種の
  精度や制球がそこまで効果的であるとはいえない小石さんの現状では

  とにかくまずはその変則的な投球スタイルを活かし、打者のタイミングやバットの芯を微妙に外す中で
  のらりくらりと球数をある程度使いながらでもアウトを一つひとつ重ねていく

  技巧派フライアウト投手の投球を継続していく方が結果につながるのではないでしょうか。

  いずれにせよ、今後小石さんが今日の投球を振り返り、反省する中で
  今後も変わらず恐れず、今自分が持てる投球の中で大胆にゾーンを攻め続けるため

  どんな投球スタイルを選び、自分の“持ち味”として固定し継続していけるか、
  楽しみにしつつ追い続けていきたいと思います。

★ Offense ★

  

  今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計19度にのぼり、
  その内訳は 4-15(うち二塁打1・本塁打1、三振1・併殺打2)、四球1・死球1・犠打1・犠飛1で得点圏に残塁6、得点7。

  今日は11安打、5四球・1死球で奪った出塁は17、その全17人のランナーの行方は
  残塁7、併殺打による二塁封殺2、右翼手補殺による本塁刺殺1で得点7という結果でした。

  今日はイーグルス先発Jimenez投手に対し5イニングで94球(1イニング平均約18.8球)を費やさせ、
  またイーグルス投手陣全体に対しても9イニングで159球(1イニング平均約17.7球)を費やさせることに成功、

  また奪った出塁も四死球6個を含め計17個にのぼる素晴らしい成績、

  全5打席で25球を費やさせながら四球2・死球1で3度出塁を奪うことに成功した剛也さんや
  
  7回にフルカウントに持ち込み8球目で四球を奪い出塁を奪うなど
  全5打席で24球を費やさせながら二塁打1・四球1で2度出塁することに成功した秋山さん、

  同じく7回に7球を費やさせつつ2打点つき単打で出塁を奪うなど
  全4打席で17球を費やさせながら単打2本で2度出塁を奪うことに成功したGermanさんを中心に

  今日は珍しく風が打者有利な追い風だったこともあり、ようやくライオンズ本来の持ち味である
  長打を数多く魅せていきながら、結果奪った得点も7にのぼったわけですから

  全体として今日は全体として非常にうまくその“しごと”をこなすことに成功したと高く評価できるライオンズ攻撃陣でした。

  今後も変わらず、まずは数多く忍耐強く打席で闘い続けていきながら
  その上で一つ一つ、出塁を奪い続け積み重ね続けていってほしいと思います。


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