May 8, 2012 Lions at Eagles | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




使用している用語についての詳細はこちら → 【 用語集 ( Acronyms, Abbreviations & Jargons ) 】


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★ Defense - starting pitcher ★

  今日の牧田さんのストライク率は約73.1%を記録、
  2/3を優に超え、3/4に届こうかという非常に素晴らしい成績でした。

  34度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ8度、
  3ボールまでいったのがのべ2度、そして四球1で
  1ボール以内での勝負も約76.5%と3/4を超える素晴らしい成績を記録、

  今日の牧田さんは文句なく1ゲームを通じて
  ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負し続けることに成功した
と高く評価できます。

  その投球の詳細を観ていきますと

  今日も前回登板(=前回対戦)と同じく、左打者を8人並べ、また球種を効果的に絞り
  牧田さん自慢の速球に“力負けしないように”数多く投球を引っ張ってきたイーグルス攻撃陣に対し

  それでも素晴らしい精度を誇る速球を今日は全体の6割と数多く駆使したように
  打ち返されることを怖がることなく、大胆にゾーンに投げ続け

  その速球とスライダー、シンカーを投球の軸として数多く駆使し
  加えてカーヴ、チェンジアップなどを時折効果的に織り交ぜ緩急を駆使する投球を展開、

  奪った全27個の内訳を観ていきますと外野手の処理したフライアウトを6個にまとめ
  ポップアウト4個、ラインアウト3個、三振2個、そしてグラウンドアウトを実に12個

  グラウンドアウトを数多く奪いながらイニングを順調に消化していく
  本格派グラウンドアウト投手の素晴らしい投球を魅せ続けてくれ

  9イニングを投げて完投、投球数134(1イニング平均約14.9球)にまとめ
  奪われた出塁も四球1個に加え単打5で計6個に抑えながら

  結果失点・自責点共に1のみに抑えイーグルス攻撃陣を圧倒しながら
  QSを優にクリアしてくることに成功します。

  今日の牧田さんの投球ではっきりしたのは
  球種を絞ってくる相手攻撃陣に対しては、狙われて痛打を浴びたからと言って
  その球種を使うことに対し恐怖を抱き、制球でどうにかしようとしたり他の球種に頼ったりすれば

  その後ろ向きの心理をキッチリ相手攻撃陣に読み取られ
  際どいゾーンの隅を突くような投球は見逃されつつ忍耐強く闘い続けられ
  カウントを悪くして痛打を浴びたり四死球を奪われ出塁を奪われたり、また

  かわりに選んだ“他の球種”もうまく絞られ痛打を浴び、どんどん投げる球が無くなっていくということ、

  だからこそ相手攻撃陣が球種を絞ってこようがどうしようが
  投手は変わらずに自分の投球にこだわり、武器にこだわり、
  大胆にゾーンめがけて数多く駆使していくことだけに徹するべきだということですね。

  もちろん、自分の投球ができない時には、相手攻撃陣が取ってくる策は
  大きく効果を発揮することが多いものですから、
  そういった対策自体はその攻撃陣にとっては必要なものではありますが

  投手の視点からいえば相手攻撃陣が球種を絞ってこようが、いろいろな策を講じてこようが
  自分の投球がいつもどおりできれば素晴らしい結果は必ず後から付いてくるもの

  今後も牧田さんは自分のこれまで築き上げてきた投球を貫き通し続けながら
  その上で少しずつ、少しずつ更なるレヴェルアップを図っていってほしいと思います。

★ Offense ★
  

  今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計10度、
  その内訳は 3-10(うち二塁打1、三振2)で得点圏に残塁5、得点2。

  今日は8安打、1四球で出塁は9、その全9人のランナーの行方は
  残塁6、併殺打による二塁封殺1で得点2という結果でした。

  今日はイーグルス先発辛島投手に対し7イニングで108球(1イニング平均約15.4球)
  またイーグルス投手陣全体に対しても9イニングで133球(1イニング平均約14.8球)を費やさせるなどまずまずの成績、

  奪った出塁も四球1個を含め計9個となんとか合格点の成績を残すことに成功、

  6回にフルカウントからの9球目を捉え1打点つきの二塁打を放ち出塁を奪うなど
  全4打席で22球を費やさせながら二塁打2個で2度出塁することに成功したGermanさんや

  5回にフルカウントからの7球目を捉え1打点つきの単打を放ち出塁を奪うなど
  全4打席で19球を費やさせながら単打1で1度出塁することに成功した栗山さん、

  またフルカウントに2度持ち込み三振1個の一方で四球1個で出塁を奪いながら
  全3打席で17球を費やさせながら四球1で1度出塁することに成功した浅村さんなどを中心に

  全体として今日は全体としてなんとか合格点の“しごと”をこなすことに成功したと評価できるライオンズ攻撃陣でした。

  今後もまずは数多く忍耐強く闘う打席を創り出し続け、効果的に織り交ぜ続け
  その上で残塁を恐れることなく、1つ1つ出塁を奪い続け、積み重ね続けていき続けていってほしいと思います。

★ Defense - relief pitcher ★

  今日の牧田さんの134球完投については、
  もちろん昨日データで観るライオンズ・リリーフ陣2012 vol.1で観たとおり
  非常に脆弱なリリーフ陣を抱えるライオンズですから

  9回先頭打者が昨年涌井さんに相性の良かった牧田選手だったこと、
  またクリネックススタジアム宮城での涌井さんの投球実績が近年どうだったか、、、

  もちろん牧田さんの8回の投球内容がどうだったか、、、様々なことを勘案に入れ
  首脳陣は“今日のこの1勝を”全力で奪いにいくため牧田さん続投を決断したのだろうと思います。

  もちろん、現場指揮官である監督の役割というものは以前も観ました通り
  目の前の1勝をしゃにむに、全力で奪いにいくことを最優先ミッションとするのがしごとですから
  首脳陣が牧田さんを続投させた判断は至極当然だと評価できます。

  ただし、前回登板のイーグルス戦で138球を投じ、続いて今日も同じくイーグルス戦で134球を投じるなど
  ここまで5試合に先発し計589球、1ゲーム平均117.8球を投じていることは非常に気がかりで

  この“酷使”を防ぐのは数年単位で安定的に優勝争いをし、またプレイオフ出場を奪い続けることが最優先ミッション
  フロントオフィス(編成陣)の喫緊の、重要な課題、こなすべき“しごと”と言っていいでしょう。

  フロントオフィスは若く才能あふれる選手たちが酷使で選手生命を縮めることのないように
  一日でも早く、現場を預かる首脳陣たちに科学的な根拠を持って球数を始めとした様々な制限を設けると共に

  そういった制限の中でも現場の首脳陣や選手たちが安心して闘い、そして安定して勝利を積み重ねていけるように
  じゅうぶんな、そして適正な選手の補強、再構成をしていってほしいと思います。


$Peanuts & Crackerjack-FightItOut



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