October 18, 2011 Fighters at Lions | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




$ピーナッツとクラッカージャック-20111018


 ★Tips 1 : 今日の西口さんのストライク率は65%、あと一歩で2/3という素晴らしい成績でした。

         30度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ17度、
         3ボールまでいったのがのべ7度、そして四球1で1ボール以内での勝負が約43.3%。

         今日は2ストライク以降の勝負が24度で実に全体の80%を占めるなど
         非常に忍耐強く闘い続けるファイターズ攻撃陣に対し

         2ボール以降、そして3ボール以降の勝負がかなりかさみますが
         その中でも四球を1のみにまとめていく素晴らしい成績を残したように

         今日の西口さんは基本的に大胆にゾーン内で
         じゅうぶんに勝負できていたと高く評価できる投球でした。

         その投球の詳細を見ていくと初回、先頭打者との勝負において
         143km/hを計測してくる速球を投げこんでいくなど

         最速144km/h、常時140km/h近辺を計測してくる
         その最高の速球を数多く駆使していきながら

         加えて120km/h後半~130km/h近辺を計測してくる
         西口さんの代名詞といっていい縦に曲がり落ちる速いスライダー

         そして130km/h中盤を計測してくるフォークという
         3つの勝負球を投球の軸として数多く駆使していきながら

         それに加えて数種類の速球系数種類のスライダー系、また
         数種類のチェンジアップ系、そしてカーヴといった

         軌道に微妙に異なる豊富な球種をふんだんに織り交ぜていきながら
         効果的に緩急を駆使していく大ヴェテランならではの投球術脇役・スパイスとして加え

         外野フェア領域に到達したフライアウトを3個のみに抑えつつ
         グラウンドアウトを8個、そして三振を11個奪いながらイニングをどんどんと消化していく

         今シーズンの西口さん本来の、素晴らしい“成熟の本格派エース”の投球を
         1ゲームを通じて継続して魅せてくれ

         結果8イニングを投げて140球(1イニングあたり17.5球)とかさむものの
         奪われた出塁は四球1を含めた6個のみにまとめながら

         失点2・自責点1のみという、じゅうぶんにQSをクリアしてくる
         素晴らしい成績を残すことに成功しました。

         今シーズンは最初は大ヴェテランならではの技巧派フライアウト投手の投球を、

         そして中盤以降は3つの勝負球を自在に駆使し投球の軸としつつも
         長年の経験の中で培ってきた豊富な球種や投球術をも
         うまく脇役として利用した成熟の本格派エースの投球を魅せてくれ

         四死球は9イニングあたり3.15個と多少かさむものの
         本塁打を9イニングあたり0.32個に抑え、三振を9イニングあたり6.69個奪っていく投球、

         .212/.279/.285(被打率/被出塁率/被長打率)という素晴らしい打者たちとの対戦成績を残し
         結果防御率2.57、11勝7敗という素晴らしい成績に繋げました。

         一方で、今シーズンの西口さんの素晴らしい成績を支えた一因として
         .243という抜群のBABIP(Batting Average Balls In Play)があることも確かで

         この打者の微妙な打ち損じを誘発していった、豊富な球種や投球術
         来シーズン以降、相手攻撃陣に数多く瞼にその軌道を焼きつけられ、また
         じゅうぶんに研究されていってもそれでも通用してくるかどうか
         ぜひ注目して観ていきたいポイントであります。

         いずれにせよ、今日の勝利でキャリア通算177勝を挙げた西口さんが
         今後も順調に素晴らしい投球を継続し1勝1勝を積み重ねていきながら

         近い将来、200勝を挙げる姿を是非魅せてほしいと思います。

 ★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計10度、
         その内訳は 2-8(うち本塁打2、三振1)、四球1・犠打1で得点圏に残塁3、得点4。

         今日は5安打・3四球で出塁は8、失策による出塁1を加えた
         その全9人のランナーの行方は残塁5で得点4という結果でした。

         昨日一昨日二桁残塁を喫したライオンズ攻撃陣でしたが

         今日は一転、ランナーを得点圏において剛也さん・ホセさんの本塁打がそれぞれでたことで
         残塁5で得点4という非常に効率的な攻撃を魅せていくことに成功します。

         ただし、ファイターズ先発、吉川投手をはじめとした相手投手陣に対し
         8イニングで124球(1イニングあたり15.5)球、奪った出塁は8個

         なかなか思うように数多くは忍耐強く闘う打席を創りだせず
         また同じく思ったように数多くの出塁を奪い続け、積み重ねていくこともできませんでしたが

         その中でも残念ながら出塁を奪えなかったものの
         6回にフルカウントに持ち込み8球を費やさせるなど
         三振2の一方で全3打席で17球を費やさせることに成功した上本さん、

         初回の先頭打者としてフルカウントからの6球目をはじき返し安打で出塁するなど
         全4打席で計16球を費やさせながら上述の安打と、四球1とで2出塁を奪ったクリさん、

         同じく初回にフルカウントからの6球目をはじき返し安打で出塁するなど
         全4打席で19球を費やさせながら三振1の一方で上述の安打と3回の2ランHRとで
         出塁を2個奪うことに成功したホセさん、そして

         初回にB2-S2からの7球目をみごとにとらえ2ランHRとしたことに始まり
         その後もフルカウントに持ち込む打席を2度創り出し、いずれも6球目で四球を奪うなど
         4打席で23球を費やさせながら3個の出塁を奪うことに成功した剛也さんなど

         あちこちにその本来の忍耐強く闘う打席を創り出し、織り交ぜていきながら
         1つ1つ出塁を奪っていくという素晴らしい攻撃を見ることもできました。

         今後も、今日の素晴らしく効率的な攻撃に決して満足することなく
         今まで通り数多くの忍耐強く闘う打席を創り出し続け、効果的に交え続け

         その上で残塁を大きく上回るだけのじゅうぶんに数多くの出塁を奪い続け
         1点1点、得点を積み重ね続けていってほしいと思います。

 ★Tips 3 : ライオンズのプレイオフ進出、心よりほんとうにおめでとうございます。

         今日のゲームはもちろん今シーズンのライオンズにとって
         プレイオフ進出権を自力で掴み取ることにつながる素晴らしい勝利でしたが

         2008年以来ずっと彼らについて回るいわゆる勝負弱さ
         つまり“勝利への執念”のスローガンにあらわれている通りに

         “いつもどおりのパフォーマンスを発揮して
         ゴール達成への最終局面を自力で登りきる”という

         3年越しの宿題みごとに解決することに成功した

         非常に価値ある素晴らしい1勝となり、そして
         若い選手の多いライオンズにとって非常に価値ある
         素晴らしいシーズンにもなりました。

         今シーズンを振り返ると5/20の敗戦などを含め大量リードの展開ながら
         中盤~終盤に追いつかれたり、追い越されたりというゲームも数多くありました。

         ただし、5/21にこれでもかと大量得点を奪い勝利するなど
         それでも動揺し気落ちしずるずると連敗を喫していく姿は見せずに力強く闘い続け

         また9/16の勝利のようにそんな展開のゲームでも
         うまく勝利をもぎ取ることに成功する姿も魅せてくれるようになり

         今シーズンのライオンズは確実に、勝負強さとは何かという問いに対して
         選手一人ひとりがある一定の解答を導き出し始めていたことも確かで

         その素晴らしいゲーム1つ1つを、そして勝負の一瞬一瞬を積み重ね続けることで

         今日の勝利を、そして“プレイオフ進出を自らの勝利で掴み取る”というミッションを
         みごとに達成することに成功しました。

         この経験は若い選手たちぞろいのライオンズにとって非常に貴重な経験となり
         また非常に大きな自信として選手たち一人ひとりにいつまでも残っていく財産となったことでしょう。

         今後のプレイオフにおいて、また来シーズン以降の闘いにおいて、
         これまでどおりその勝負の瞬間瞬間に臨むことを許された選手たち全員の力を結集していきながら

         一人ひとりがその勝負の一瞬一瞬を最高の、適度な集中力を維持し続け
         そして貪欲に楽しみ尽くし続けてほしいと思います。