★Tips 1 : 今日の一久さん、ストライク率は約67.2%と2/3を上回る素晴らしい成績でした。
21度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ6度(うち死球1)、
3ボールまでいったのがのべ0度、そして四球0で1ボール以内での勝負が約71.4%、
基本的にはいつも通り数種類の速球、数種類のスライダーを軸に駆使し
加えて右打者の外角へのチェンジアップ、フォークを交えていきながら
ストライク・ゾーンの中で大胆に勝負する
素晴らしい投球をじゅうぶんに展開していくものの
制球がばらつき、逆球になったり低めを意図したものが高く浮いたりしたものを
二塁打1・本塁打1という長打2本を含め痛烈に打ち返され、
3点を失った後、厳しく攻めようとするがあまりに死球を2つ与え
残念ながら4.2イニングを消化した時点でマウンドを降りることになります。
今日奪ったアウト14個の内訳は三振4、グラウンドアウト5、そして
フライアウト4(うち外野フェア領域に到達したもの3)、犠牲バント1という成績で
どちらかといえば今日はいつもの微妙な打ち損じを数多く誘発させながら
数多くのフライアウトを奪っていく技巧派フライアウト投手スタイルというよりも
速球とスライダーとで真っ向勝負を挑む本格派投手スタイルでしたが
そうなってくると、やはり今日の制球のばらつき具合では
打者たちを圧倒するような素晴らしい勝負を順調に重ねていくこともできる一方で
痛烈にはじき返され、長打で効率的に得点を奪われていく危険も高い。
一久さんも西口さんと同じように、今や経験豊富な大ヴェテランですが
もともと長年にわたって本格派エースの投球を魅せ続け、素晴らしい成績を残してきた投手で
現在では技巧派フライアウト投手の投球をじゅうぶんに継続して魅せることができておりつつも
もちろん再度、数多くの三振を奪っていく本格派エースの投球を魅せることも
今後じゅうぶんに可能であることも確かです。
ただ、今の一久さんは本格派エースの投球に必要な3つの勝負球を持っておらず
また制球もかなりばらつくことも多いため、なかなか
純粋な本格派グラウンドアウト投手スタイルも難しく
やはり今のところは大ヴェテランとして、これまで長年培ってきた
その豊富な球種や投球術をじゅうぶんに駆使し
ゾーンのある程度甘いところに大胆に投げ込みつつも
打者の微妙な打ち損じを数多く誘発しフライアウトを数多く奪っていく
技巧派フライアウトピッチャー・スタイルを中心に
イニングを順調にどんどんと消化していくべきだろうと思います。
今後、一久さんがどのように自分の近い将来を描き、目標に設定し進化しながら
その中で如何に“今、ここで”最少失点にまとめながら順調にイニングを重ねていく
素晴らしい投球を魅せ続けていくかに注目ですね。
★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席が計9度、
その内訳は 4-8(うち本塁打1、併殺打1)、犠打1で得点圏に残塁3、得点2。
今日は10安打・4四球で出塁は14、その全14人のランナーの行方は
残塁5・守備妨害1・併殺打による二塁封殺1で得点7という結果でした。
5回に今日の10安打のうち7本までを集中させ、また
ランナーを塁に置いてのナカジさんの3ランHRなど2本の本塁打を浴びせ
残塁なく7得点という、一挙に効率的に大量得点を奪うことに成功しますが
その他のイニングもファイターズ投手陣の素晴らしい投球に対し
なかなか思うように出塁を奪うことができず苦しむものの
第1打席にファイターズ先発、Wolfe投手に対し9球を費やさせるなど
4打席で計22球を費やさせることに成功した原さんや
2つの四球を奪いつつ4打席すべてにおいて出塁を奪った秋山さんをはじめとして
継続して忍耐強く闘う打席を数多く創り出し続け、交え続け
四球4個を奪いつつ、3回以降すべてのイニングで出塁し続け
結果計14個の出塁を奪うことに成功したことも見逃せない素晴らしい成績でした。
今後も効率的な攻撃ができる時、なかなかそううまくいかない時、
どちらもあるでしょうが、それでも安定して数多くの得点を重ねていくため
やはり基本は数多くの忍耐強く闘う打席を創り出し、交え続け
そして数多くの出塁を奪っていくことに最大限集中し続けてほしいですね。