September 10, 2011 Lions at Buffaloes | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




$ピーナッツとクラッカージャック-20110910


 ★Tips 1 : 今日の岸さん、ストライク率は約69.8%と大きく2/3を上回る素晴らしい成績でした。

         23度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ13度、
         3ボールまでいったのがのべ2度、そして四球0で1ボール以内での勝負が約43.5%と
         2ボールに持ち込まれての勝負が多少かさみますが

         それでも3ボール以降の勝負がわずかに2度のみ、そして
         今シーズンの課題である四球を0にまとめあげたことにも見られるように

         大胆にストライク・ゾーンの中で勝負できていたと評価できますね。

         今日は若干球速の出にくいほっともっとフィールド神戸でのゲームでしたが
         それでも岸さんは常時、腕を振ってその持てる最高の速球
         数多く大胆にゾーンに向かって投げ続けていたと評価できるもので

         その速球カーヴチェンジアップを軸にスライダーをも交えつつ
         概ねうまくバファローズ攻撃陣の狙いを絞らせらない投球に成功、

         6.0イニングを投げて投球数106、四死球1のみに抑えつつ
         許した出塁6にまとめ、失点3・自責点2と

         じゅうぶんにQSをクリアしてくる素晴らしい成績を残すことに成功しました。

         但し、本格派エースとしては三振がわずかに1のみと非常に少なく、
         またフライアウトが10個、それも外野フェア領域に到達したものが6個と非常に多く

         これは非常に危険な兆候であり、外野守備陣の素晴らしいフィールディングや
         ライナー併殺などにみられるような“ひとにぎりの運”、そして

         攻撃陣の早いイニングからの援護点、救援陣の素晴らしい投球など
         数々なものに大きく感謝する投球であったことも確かでした。

         球種が少ない岸さんにとって最も危険なことは
         相手攻撃陣にうまく球種を絞ってこられること

         だからこそ、前回登板後のレヴューでも述べたように
         本格派エースとして三振を数多く奪いながら相手攻撃陣を圧倒し
         順調にどんどんとイニングを重ねていくためには

         その最高の速球を含め、最低限3つの勝負球をすべて、1つとして欠くことなく
         どんな場面でも精度よく、そして制球よく縦横無尽に駆使することが必要。

         今日は全般的にその最高の速球、そして継続して素晴らしい精度と制球とを誇り続けるカーヴに加え
         まだまだ多少精度と制球に不安のあるチェンジアップもある程度数多く駆使し
         その上でスライダーをも交え的をうまく絞らせないことに概ね成功しますが

         やはり一打同点・逆転の僅差の点差での得点圏にランナーを背負った場面をはじめとした
         緊迫の場面ではどうしても“勝負球”としてはなかなかチェンジアップを信頼して選択できず
         速球とカーヴを軸として勝負球として数多く使うため、

         相手打者に球種を二択に絞られやすいのはまだまだ継続して岸さんの課題

         それが6回裏の0アウト・ランナー1塁において坂口選手との勝負の場面において

         速球とカーヴだけを投げ続けてB3-S2のフルカウントまで7球闘われた後の8球目、
         ようやく選択したチェンジアップがほとんどゾーンの真ん中にいき

         痛烈にはじき返され二塁打、1点を還されるという結果によくあらわれていましたね。

         前回登板後のレヴューでも触れましたが
         その持てる最高の速球を数多く駆使することは継続してできつつあり

         カーヴだけに的を絞られて本塁打をはじめとした痛打を数多く浴び
         また痛打を恐れ、ゾーンの隅をかすめる針の穴を通すかのような制球を求め抑えた速球を駆使するなど

         逃げかわすがあまりに微妙にゾーンを外れ、四球を数多く許すという
         “底の時期”は既に脱していることは確かなのです。

         その上で、緊迫の場面になればなるほど速球かカーヴかの二択に頼らざるを得ず
         球種を絞られやすく、痛打を浴びやすいという課題を解決していくために

         やはりどんなに緊迫の場面でも全幅の信頼を置いてゾーンに投げ込むことのできる
         素晴らしい制度と制球とを誇る第3の勝負球、チェンジアップの復活を目指し

         もちろんゾーンにその時々で自分の持てる最高の投球をバランスよく大胆に投げ込みつつ
         その上で一歩一歩少しずつ、試行錯誤を繰り返し改善していってほしいと思います。

 ★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計16度、
         その内訳は 4-16(うち三振1)で得点圏に残塁8、得点4。

         今日は14安打・2四球・1死球で出塁は17、失策による出塁1・野手選択による出塁2を加えた

         その全20人のランナーの行方は残塁10・三本間狭殺1・二塁封殺1・盗塁死1で得点7という結果でした。

         ライオンズ攻撃陣にとって今日のバファローズ先発MacLane投手は初対戦でしたが
         それでもいつも通り、何も変えることなく

         6回2アウトからフルカウントに持ち込み13球を費やさせた原さんや
         ゲームの先頭打者としてフルカウントに持ち込んだ後の8球目で四球を奪い
         その後も2度フルカウントに持ち込んだクリさんをはじめとして

         まずは各打者がうまく忍耐強く闘う打席を数多く創り出すことに成功し

         結果バファローズ投手陣に対し9イニングで165球を費やさせながら
         17個もの出塁を奪い、10個の残塁の一方で7点を挙げることに成功しました。

         二塁打2本、本塁打2本とライオンズ攻撃陣の最大の特長である長打を数多く魅せながらも
         久しぶりに残塁が10個と、今日は効率よい攻撃とはいえないものでしたが

         基本はこうやって残塁を数多く喫しながらも、残塁を恐れずに
         継続してその残塁をじゅうぶんに上回ってくるほど数多くの出塁を奪い続けること

         明日もこういった忍耐強く闘い続ける打席を数多く創り出し、うまく織り交ぜながら
         残塁を恐れることなく、ひたすら数多くの出塁を奪い続け、
         1つ1つ積み上げ続けていってほしいですね。