August 20, 2011 Lions at Marines | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




$ピーナッツとクラッカージャック-20110820


 ★Tips 1 : 今日の岸さん、ストライク率は約63.0%、2/3を下回る物足りない成績でした。

         31度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ12度、
         3ボールまでいったのがのべ8度、そして四球3で1ボール以内での勝負が約61.3%、

         ただし4回以降は投球数67 - ストライク数45
         ストライク率が約67.2%と2/3を上回る素晴らしい成績であり

         ゲーム後、渡辺監督が指摘されたように
         3回までの岸さんの“逃げ”の投球が大きく全体の成績を下げる結果でした。

         3回までの岸さんは前回登板と同じく速球の数多くが球速を140km/h近辺、
         それも130km/h台後半と非常に抑えたもので
         岸さん本来の速球ではなく制球を重視したものが数多く見られました。

         映像で投球リリース時のボールの縫い目の回転を見る限り
         右打者、左打者ともに内角にはおそらく2シームをも投げていたようですが

         それでも制球を気にするあまり
         岸さんの持ち味である緩急を活かすために必要不可欠な
         その最高の球速とスピンとを持つ4シームをあまり使わず

         またQVCマリン・フィールドの風の影響もあるのか、なかなか制球できず
         高めに浮いてくるカーヴをうまく駆使できないこともあり痛打され

         チェンジアップを右打者の内角に使うなど目先の技術でかわそうとしますが

         やはり苦しい投球は続き、三振はわずかに1つのみで
         アウトもフライアウトが6つと多く

         3イニングで60球と非常に球数を多く費やさせられ
         3四球1死球を与えながら7つの出塁を許し2点を失うという結果になります。

         それがガラッと変わったのは4回、そこから投球のほとんどが速球系となり
         その速度もほとんどが140km/hを超え、最高145km/hを記録するなど
         144km/h付近のものも目に見えて増えはじめました。

         もちろん、その本来の速球は思うように制球されていないものもある程度ありましたが

         井口選手やCastillo選手といった中軸に対しても変わらずに、
         それでも恐れずに大胆にゾーン内に腕を振って投げていったことで
         時折使うチェンジアップやカーヴなどの“緩の球”も非常にその効果を増し

         緩急を駆使しながらそれ以降1人の出塁をも許さず、
         また三振を6つと数多く奪いながらイニングをどんどん消化していく、

         これぞ岸さんの特長であると言える
         “本格派エース”の素晴らしい投球を魅せてくれました。

         ライオンズの本格派エースタイプ先発投手である
         ワクさんにしても、岸さんにしても同じように

         投球がなかなかうまく操れずに制球がばらつきだすと
         途端に制球を重視した、抑えた速球ばかりに頼りだし

         ゾーンの端ギリギリをかすめる針の穴を通すかのような制球を求め、また
         小手先の、目先を変えるだけの“技術”に頼り、かわそうとすることが
         特になかなか思うように勝ち星を稼いでいけないここ最近、非常に目につきますが

         それでは彼らの持ち味である“本格派エース”の投球
         どう考えてもできずに、結局どうしようもなく大量失点を喫するのですから

         今日の4回以降の岸さんの素晴らしい本格派エースの投球

         岸さんはもちろんのこと、当然ワクさんや、更には
         将来ライオンズの本格派エースを目指す若い投手たちには

         是非参考にし、どれだけ制球がばらついていようとも
         その投球の大きな軸となり基本となる、自分の持てる最高のスピードとスピンをもつ速球
         決して疑い、捨てることなく

         その最高の速球をじゅうぶんに駆使する中で
         だんだんと制球を改善していくという投球
         迷うことなく、恐れることなくひたすら徹してほしいですね。

         まずは、次登板ゲームでの岸さんの投球に注目ですね。

 ★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計10度、
         その内訳は 2-7(うち二塁打1、併殺打2)、四球2・犠飛1で得点圏に残塁2、得点3。

         今日は9安打・3四球で出塁は12、野手選択による出塁1をあわせたその全13人のランナーの行方は
         残塁7、二塁封殺2(うち併殺打によるもの1)、三塁封殺(併殺打による)1で
         得点3という結果でした。

         マリーンズ先発、渡辺俊介投手に対し
         ライオンズ攻撃陣は初回からうまく忍耐強く闘う打席を織り交ぜ

         6回で97球を費やさせながら、11の出塁を奪い
         2つの併殺打を喫しながらもその一方で3得点を奪うことに成功しました。

         今日は出塁を奪うことに失敗し、併殺打を喫したクリさんも
         5打席で25球を費やさせたことはリードオフ・マンとして評価できますし

         星さんが今シーズン初めて奪った四球(2個)も素晴らしいもので

         また、最近なかなか忍耐強く打席で闘うことができていなかった
         浅村さんが今日の最終打席でRosa投手に対しB3-S2のフルカウントまで持ち込み、

         11球を費やさせた後鋭いライナーを打ち返したことは
         明日以降の浅村さんの打席を期待できる素晴らしい打席でした。

 ★Tips 3 : 今日の9回、
         4回から8回までただ一人の出塁をも許さない素晴らしい投球を魅せていてくれたものの
         3回までの不安定な投球が響き8回までに127球を投げた岸投手に代え

         ここ2試合、失点を喫し負け投手となっているクローザー、牧田さんを
         きっちり信頼して起用した首脳陣の判断を

         (ある意味当然とはいえ)大きく評価したいと思います。

         今後も先発投手陣に過度な負担をかけすぎることなく
         どんどんと救援陣を早め早めに起用していってほしいですね。