August 18, 2011 Eagles at Lions | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




$ピーナッツとクラッカージャック-20110818


 ★Tips 1 : 今日の雄星さん、ストライク率は約67.9%、2/3を上回る素晴らしい成績でした。

         34度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ10度、
         3ボールまでいったのがのべ5度、そして四球1で

         1ボール以内での勝負が約70.6%とこちらも素晴らしい成績でした。

         今日も前回の登板と同じく
         球種は速球系(カッター含む)とスライダー系だけに絞りながら
         速球系を80球と約71.4%と数多く利用し

         ストライク・ゾーンでどんどん勝負していった結果
         9イニングを投げ切り完投で自責点1という
         QSを大きくクリアしてくる素晴らしい投球を魅せてくれました。

         今日の完投勝利という素晴らしい結果は素直に喜び、自信に繋げてほしいですね。

         その一方で、渡辺監督が「前回登板のほうが良かった」と仰ったように
         速球系の多くが球速を130km/h台後半と意図的に抑え、制球を重視したものだったことは

         今後、順調に勝利を積み重ねていき一流投手に成長していくために
         越えていくべき大きな課題となりましたね。

         今日は初回から雄星さん本来の速球(球速は144km/hあたりを計測します)が
         思うように制球できずに、カウントを悪くし苦しい打者との勝負が続きますが

         初回に攻撃陣が4点の援護得点を奪ったことを受け、バッテリーが
         【走者を塁に貯め、大量失点を喫しないこと】を最優先ミッションとし

         とにかく速球の速度を落としてでも制球を重視し、
         どんどんストライク先行の勝負をしていこうという方針に舵を切ります。

         それはわずか1個のみの三振と、そして最も如実に結果として出たのは
         グラウンドアウト11個と同数程度とかなり多かったフライアウト(12個)

         雄星さんの“今の”投球の特長と言えば、前回の登板のゲームレヴューでも触れたとおり

         それほど多くない球種ではありますが、数種類の速球系を軸にし
         グラウンドアウトを数多く奪いながらイニングを重ねていく

         “少し前の”帆足さんを彷彿とさせるグラウンドボール・ピッチャー。
         (今の帆足さんは少しずつ球種も増やしたりと、もう一段階高みを目指しています)

         そんな特長をもつ投手がフライアウトを12個、それも外野フェア領域に7個も打たれることは
         本来非常に危険な兆候であり、今日は外野陣を始めとする野手の素晴らしい守備と
         早いイニングからの攻撃陣の大量得点という援護、そして
         何より打球が野手の正面を突くという“ひとにぎりの運”に感謝すべきところも多い投球だったことも事実。

         (※ですから、イーグルス攻撃陣の早いカウントからどんどん打っていく戦術は
         結果として実を結ばなかったものの、至極当然の作戦だと言えます)
         
         今後打者との対戦もどんどん増え、また勝ち星を重ねていくと共に
         当然相手チームが集中的に研究してくるようになれば

         今日のように早い回からの大量援護がない限り、またもしくはあったとしても
         今日のような球速を抑えた制球重視の速球を軸にしていては
         まず今日のような素晴らしい結果は望むことはできないでしょう。

         幸か不幸か、雄星さんはワクさんのように多彩な球種を持っていないので
         2007年のワクさんのように抑えた速球で“器用に”素晴らしい結果を続けることは難しく

         雄星さんの最高の速球を投げ込みつつ、ある程度の制球をも両立させなければ
         今後対戦を重ねていけばスグにつかまり、早々に打ちこまれていくでしょうから

         ワクさんが通ったような余計な廻り道は通らなくて済むでしょう。

         今後、雄星さんの投球を見る際には

         ①その速球の速度が雄星さん本来のものであるかどうか、
         ②そしてその上で制球を大きく乱すことなくストライク・ゾーンでどんどん勝負でき
         ③グラウンドアウトを数多く奪いながらどんどんイニングを消化していけているか


         この3点が大きなポイントとなりそうですね。

 ★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計19度、
         その内訳は 5-14(うち二塁打1・三塁打1、併殺打2)、四球4・死球1で得点圏に残塁6、得点6。

         今日は8安打・5四球・2死球で出塁は15、三振後の捕逸による出塁1をあわせた
         その全16人のランナーの行方は残塁8、二塁封殺2(うち併殺打によるもの2)で得点6という結果でした。

         イーグルス先発Jimenez投手に対し打席で忍耐強く闘い
         6イニングで106球を費やさせながら12個の出塁を奪いました。

         特に初回に4点を奪った後、ホセさんが2つの併殺打を喫しながらも
         それでも変わらずに出塁し続け、中盤・終盤にそれぞれ1点ずつを奪ったことは
         ほんとうに素晴らしい攻撃だったといえるでしょう。

         最近浅村さんが打席で忍耐強く闘うことがなかなかできず
         また出塁もなかなか奪えていないのが気がかりなところ
         (最近の原さんも、犠牲バント以外の打席でややそんな傾向が見てとれます)、

         明日からも変わらずライオンズ攻撃陣が出塁を数多く奪っていくことに加え
         彼らの挽回をもぜひぜひ期待したいと思います。