★Tips 1 : 今日の一久さん、ストライク率は約61.1%、2/3を下回る物足りない成績でした。
25度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ11度、
3ボールまでいったのがのべ7度、そして四球1で1ボール以内での勝負が56%、
序盤から制球が定まらずボール先行の苦しい投球が続きましたが
四球を先頭打者に与えた1のみに抑え、
捕手銀仁朗さん、そして一塁手浅村さんや中堅手クリさんを初めとした
野手陣の素晴らしい守備に感謝できる投球にまとめたことで
6イニングを投げて自責点3とQSをなんとかクリアできる結果を残せました。
今シーズン、一久さんもそうですが帆足さんも
チェンジアップを右打者に対する勝負球として選択する場面が増えてきていますね。
このあたり、統一球の影響があるのかないのか、そして
今後どれだけ彼らの武器となっていくかに注目し見守っていきたいですね。
★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計9度、
その内訳は 0-6(併殺打1、併殺1)、四球2・犠打1で得点圏に残塁3。
今日は6安打・4四球・2死球と出塁は12、その12人のランナーの行方は
5残塁、併殺打3、併殺(本塁刺殺)1、盗塁刺殺1で2得点のみという結果でした。
相変わらず、ランナーを進塁させ本塁へ生還させていくプロセスで
ちぐはぐな攻撃を繰り返したライオンズ攻撃陣でしたが
どんなことがあっても基本は出塁すること、それに尽きるのですから
どれだけその後でミスや失敗を重ねてまったく得点や勝利に結びつかず
残塁が、そして敗戦が山のように積み重なっていったとしても
頑固に出塁することにこだわり続けてほしいですね。
そういった意味でも今日の7回の1点のもぎ取り方は
0アウト1,2塁から犠牲バント戦術が失敗し連続三振で2アウト1,2塁となった後
8番大島さん、9番代打平尾さんが連続して打席で忍耐強く闘い四球を奪ってのもの、
非常に素晴らしい1点のもぎ取り方でしたね。
今は“借金10近い最下位のチーム”対“貯金20近い首位鍔迫り合い中のチーム”ですから
最下位のチームがそうやって1点をもぎ取ったところで
首位つばぜり合いを繰り広げているチームはまだまだ余裕を持って対処できますが
例えば、来シーズン同じような勝敗数のチームどうしの勝負で起こったら
これは非常に相手に脅威を与える1点の奪い方であることは確か。
冷静に見れば既に来季以降のシーズンを見てチームの再構築をも
じゅうぶんに、そして最優先に視野に入れるべきチーム成績なのです。
今シーズン、これからのチームの浮上(現実的目標としてCS出場を勝ち取れるか)は、
そして観客におカネを払うに値するゲームを魅せるような変革の決断を下すのは
選手たちや首脳陣の責任ではなく、それは球団経営陣の責任なのですから
選手たち、首脳陣はこれまでどおり自分たちが取り組んできたことを貫き続け
どれだけ失敗し続けても、ボロボロの醜態を晒し続け厳しい非難を浴び続けようとも
とにかく場を与えられる限りはその最後の一瞬まで誇りを持って勝負の場に立ち続け
様々に考え悩み、もがき苦しみ、試行錯誤を繰り返してほしいですね。