★Tips 1 : 今日の帆足さん、ストライク率はちょうど60.0%、2/3を下回る物足りない成績でした。
24度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ10度、
3ボールまでいったのがのべ6度、そして四球3で1ボール以内での勝負が約58.3%、
全体として思うようにストライク・ゾーンで勝負できずじまいでした。
アウトが三振と犠打をのぞけばすべてがグラウンドボールとその持ち味を発揮し
(1つフライアウトになる“べき”打球もありましたが)
少ないながらもカーヴやチェンジアップを使ったり、
またパームに関しても今日は球速を変えた2種類を投げていたりと
様々に工夫、進化の跡が見える今日の投球でしたが
T-岡田選手に対する高めを意図した速球が甘く入ったり
また四球を3つ出すなど、制球のばらつきが帆足さんを苦しめ続けましたね。
★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いて 1-7、1犠飛で得点圏に残塁3。
今日は11安打・2四球と出塁は13、野選による一塁出塁2をあわせた15人のランナーの行方は
8残塁・1併殺打・1併殺・二塁封殺2で3得点のみという結果。
今日、また出塁率が3割に復帰したように
ライオンズ攻撃陣の打席でのアプローチ自体は全体として素晴らしいものを維持できています。
今後も焦ることなく、一足とびに得点を求めすぎることなく、
冷静に淡々と出塁し続けることを徹底的に貫いてほしいですね。
★Tips 3 : 組織を預かる者として最も避けるべきは
いくらそれが印象的だといっても部下である選手たちの1つの“些細な”ミスを
組織全体の成功、失敗の原因と帰すること。
確かにフライの打球を見失ったり、犠打が併殺になったり、
1イニングに2つの送球エラーが重なったりと
これでもかと様々なミスが重なった、フラストレーションのたまるゲームでしたが
組織を預かる者として重要なのは
①、ミスを取り返し、カヴァーするだけの攻撃と守備をいかにして編成するか、
②、ミスは起用した首脳陣の責任なのですから、犯さないような起用法を工夫すること
この2つに尽きます。
ミスは起きるものです。もちろん犯した選手たちは反省すべきですが
特に最下位に沈み、連敗中のチームであれば
選手たちはなかなかその持てる力を発揮できずに力み、焦り、固くなって
なおのことミスが頻発するのはハッキリ言って“当たり前”なのです。
ライオンズは、ミスをした選手をことさらに咎めず、挽回する機会を
チームメイトが、そして首脳陣が作っていく集団ではなかったのですか?
冷静に組織全体を鳥の目で見ることができずに
目の前の1つ1つの結果に一喜一憂するだけになってしまうようでは
組織は更に悪化の一途をたどるだけですよ。
勝利への執念=近視眼的に目の前の些細な結果にだけ一喜一憂する、では決してありません。
ベンチで選手たちが思うように動いてくれない、思うように結果が伴わないと
ふてくされた顔で選手たちをにらみ、威嚇し、あげくの果てには
ゲームの勝敗の責任を選手たちの些細な1つのプレイに帰するようでは
選手たちの一種の“気分転換”として更迭もアリですよね。