涌井 秀章 #18 2010stats | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!

はじめに。
以下で施していく分析については適宜
こちらの概要及びこちらのサンプルデータを参考にしてください。

さて今日はライオンズのエース
#18、ワクさんについて見ていきたいと思います。

$ピーナッツとクラッカージャック-WakuiH2010D

※それぞれの打席、そして走塁機会の成功・失敗のボーダーラインは
ポイントが1未満かどうかに設定しています。


まずはシーズンを通して先発ローテーションに名を連ね続け
実に589のアウト(200イニング近く)を稼ぐ

イニングイーターぶりはそれだけでチームに対する
素晴らしい貢献だと言えるでしょう。

また打者との勝負における成功率も63%、
1アウト平均の失点も0.14と
岸さん一久さんとほとんど同等の数値でした。

確かに素晴らしいイニングイーターぶりを除けば
それ以外は“傑出した”貢献とまでは言えませんが

それこそがワクさんの最大の特長であり
ワクさんらしい“ライオンズのエース”のあり方でしょう。

エースのイメージとして
圧倒的な防御率や圧倒的な勝率を、そして
ここぞの大一番で手も足も出ない投球を披露する勝負強さを
思い浮かべる方も多いことかと思いますが

まだまだ24歳、6年目の若きワクさんひとりに
エースだからといってスグにあれもこれも求めるのではなく

毎シーズン、ローテーションに名を連ね続けつつ
200イニング近くを投げ続ける姿を見れるだけで
素晴らしいエースだと最大限評価したいものです。

その中で圧倒的な勝率や防御率を残すシーズンあり、
思うように勝ち星をあげられず苦しむシーズンあり、

ここぞの大一番で素晴らしい投球を展開するシーズンあり、
ここぞの大一番で痛打を浴びるシーズンあり、

様々な経験を積んでいって年齢を重ね
自分の思い描く“超一流”のエースの姿を
追求していってほしいと思います。

既に一流の域にあることは確かなワクさん。

エースという肩書きを持っていても
自分の力だけでチームの優勝を掴めるわけではない。

2010年シーズン、ライオンズが優勝を逃した一番大きな原因は
冷静に考えればシーズン途中に相次いだ
中心選手たちの戦線離脱に他ならないのであって

決して終盤、ここぞの大一番での敗戦や勝負弱さではなく
それはむしろ平均して好成績を残す選手たち、チームの
目指すべき上積みともいうべき最も困難な、
そしてだからこそ最も価値のある目標。

ワクさんには2011年シーズンも
まずはケガなく先発ローテーションに名を連ね続け、
200イニング近くを投げ続け消化してほしい。

そして、その中で焦ることなく肩の力を抜いて
様々な経験を積み重ねていきながら

自分のペースで自分の思い描く理想像を
追求していってほしいと思います。

さて明日は#19、
2011年シーズンは先発ローテーションの一角を担えるかの
重要なシーズンになるであろう若獅子、平野さんについて
見ていきたいと思います。