はじめに。
以下で施していく分析については適宜
こちらの概要及びこちらのサンプルデータを参考にしてください。
さて、これまでみてきた野手陣のデータに関しては
打席数がその選手に与えられた、いや更に正確にいえば
その選手が自ら獲得した“機会”の数であり
そこで選手個々人がチームの勝利のために、
つまり得点のためにできる貢献といえば
どれだけ自分を含めたランナーを
アウトや残塁で失ったり釘付けにしたりすることなく
より本塁に近づけていったか、
この“進塁”の多寡によって測られるものと定義してきました。
そこには
打者は1度打席に立つとその後少なくとも8人の打席を間に挟んで
ようやくまた1打席の機会が巡ってくる、というルールがあり
多くの場合次の打席を迎えたときには既にイニングが変わっており
またそうでなくとも状況はがらりと変わっていて
1人の打者が連続的に機会を与えられるわけではないということが
大きな前提としてあります。
対して、投手陣はどうでしょうか。
まずは、“機会”の前提が打者陣とは大きく異なります。
投手は首脳陣が登板の指示を出した後降板の指示を出すまでの間
連続して打者との勝負の機会を持ちます。
その間の打者との勝負数はランナーをどれだけ出すか、そして
どれだけ失点するかといった“自分自身の”投球の結果によって
大きく左右されるものですから
与えられた(=自分の獲得した)“機会”数とは言えず
正確には自らが奪ったアウト数、つまり投球回数こそが
投手にとっての“機会”数だと言えるでしょう。
さらに今度は“貢献”について見ていきますと
こちらも同じく投手は連続して打者との勝負の機会を持ちますから
自分が出したランナーを自ら残塁にもできるため
結局はどれだけ失点という結果を招いたか、だけを
その投手の貢献度としてみることができるということ。
もちろん頻繁に塁を賑わす投手は往々にして失点しやすいのですが
結局失点しなければ、更に言えば最少失点にまとめればOKと
割り切ることができるのも投手のひとつの強みであり
ランナーを塁においてから粘り強く、うまく最少失点にまとめることも
連続して打者との勝負に挑む投手にとっては非常に重要であり
とても大きな投手にとっての魅せどころのひとつでもあります。
つまりは貢献度をはかるひとつの基準である“総貢献/機会数”は
投手の場合、限りなく防御率に近いと言えるのですが
ここで施す分析においては
自分の残したランナーを後の投手が生還させ失点となった場合
それは残した投手の貢献に含めず、生還させた投手の貢献に含めます。
これは先発投手だけに限ったことではなく、
ライオンズで言えば星野さんのような一人一殺のリリーフ投手であっても
まったく同じように言えると考えます。
前の投手が残したランナーを背負っての勝負、ということについても
それは打者のときに考察したことと同じように
人には同じ“環境”や“場”が与えられるわけではないということ、
だからこそ自分の投球と打者との勝負の結果失点してしまえば
それは自分自身の“貢献”としてとらえるべきであり
そういう意識があってこそひとはその場その場での
自分の置かれた状況を真正面から直視し、そこから自分が
何を意識の最優先において行動すべきかを真剣に考え
最大限自分の持てる特長を発揮できるよう改善していけるもの。
さてさて、前置きがとても長くなってしまいましたが
とりあえずここで、#11、岸さんのデータを見ていただきましょう。
※それぞれの打席、そして走塁機会の成功・失敗のボーダーラインは
ポイントが1未満かどうかに設定しています。
投手陣のデータ分析がこれで最初のため
残念ながらまだまだ私がここから言えることは少ないですが
相手打者との勝負の2/3は成功しており
また打者との勝負以外(暴投など)での失点も0であるなど
ひとつ、これからのデータ分析のとりあえずの基準には
出来そうではないかと思います。
最後に交流戦で岸さんが立った打席のデータを
表示したいと思います。
※それぞれの打席、そして走塁機会の成功・失敗のボーダーラインは
ポイントが1以上かどうかに設定しています。
さて、明日は#12、ルーキーシーズンだった
岩尾さんについて見ていきたいと思います。
以下で施していく分析については適宜
こちらの概要及びこちらのサンプルデータを参考にしてください。
さて、これまでみてきた野手陣のデータに関しては
打席数がその選手に与えられた、いや更に正確にいえば
その選手が自ら獲得した“機会”の数であり
そこで選手個々人がチームの勝利のために、
つまり得点のためにできる貢献といえば
どれだけ自分を含めたランナーを
アウトや残塁で失ったり釘付けにしたりすることなく
より本塁に近づけていったか、
この“進塁”の多寡によって測られるものと定義してきました。
そこには
打者は1度打席に立つとその後少なくとも8人の打席を間に挟んで
ようやくまた1打席の機会が巡ってくる、というルールがあり
多くの場合次の打席を迎えたときには既にイニングが変わっており
またそうでなくとも状況はがらりと変わっていて
1人の打者が連続的に機会を与えられるわけではないということが
大きな前提としてあります。
対して、投手陣はどうでしょうか。
まずは、“機会”の前提が打者陣とは大きく異なります。
投手は首脳陣が登板の指示を出した後降板の指示を出すまでの間
連続して打者との勝負の機会を持ちます。
その間の打者との勝負数はランナーをどれだけ出すか、そして
どれだけ失点するかといった“自分自身の”投球の結果によって
大きく左右されるものですから
与えられた(=自分の獲得した)“機会”数とは言えず
正確には自らが奪ったアウト数、つまり投球回数こそが
投手にとっての“機会”数だと言えるでしょう。
さらに今度は“貢献”について見ていきますと
こちらも同じく投手は連続して打者との勝負の機会を持ちますから
自分が出したランナーを自ら残塁にもできるため
結局はどれだけ失点という結果を招いたか、だけを
その投手の貢献度としてみることができるということ。
もちろん頻繁に塁を賑わす投手は往々にして失点しやすいのですが
結局失点しなければ、更に言えば最少失点にまとめればOKと
割り切ることができるのも投手のひとつの強みであり
ランナーを塁においてから粘り強く、うまく最少失点にまとめることも
連続して打者との勝負に挑む投手にとっては非常に重要であり
とても大きな投手にとっての魅せどころのひとつでもあります。
つまりは貢献度をはかるひとつの基準である“総貢献/機会数”は
投手の場合、限りなく防御率に近いと言えるのですが
ここで施す分析においては
自分の残したランナーを後の投手が生還させ失点となった場合
それは残した投手の貢献に含めず、生還させた投手の貢献に含めます。
これは先発投手だけに限ったことではなく、
ライオンズで言えば星野さんのような一人一殺のリリーフ投手であっても
まったく同じように言えると考えます。
前の投手が残したランナーを背負っての勝負、ということについても
それは打者のときに考察したことと同じように
人には同じ“環境”や“場”が与えられるわけではないということ、
だからこそ自分の投球と打者との勝負の結果失点してしまえば
それは自分自身の“貢献”としてとらえるべきであり
そういう意識があってこそひとはその場その場での
自分の置かれた状況を真正面から直視し、そこから自分が
何を意識の最優先において行動すべきかを真剣に考え
最大限自分の持てる特長を発揮できるよう改善していけるもの。
さてさて、前置きがとても長くなってしまいましたが
とりあえずここで、#11、岸さんのデータを見ていただきましょう。
※それぞれの打席、そして走塁機会の成功・失敗のボーダーラインは
ポイントが1未満かどうかに設定しています。
投手陣のデータ分析がこれで最初のため
残念ながらまだまだ私がここから言えることは少ないですが
相手打者との勝負の2/3は成功しており
また打者との勝負以外(暴投など)での失点も0であるなど
ひとつ、これからのデータ分析のとりあえずの基準には
出来そうではないかと思います。
最後に交流戦で岸さんが立った打席のデータを
表示したいと思います。
※それぞれの打席、そして走塁機会の成功・失敗のボーダーラインは
ポイントが1以上かどうかに設定しています。
さて、明日は#12、ルーキーシーズンだった
岩尾さんについて見ていきたいと思います。