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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!

$ピーナッツとクラッカージャック-BS20100630

今日のゲームは延長11回に大沼さんが自滅し、
松永さんが更に続けて2点を失ったことで

ライオンズの敗戦となりましたが

とても見ごたえのある素晴らしいゲームでした。

まずはライオンズ先発の野上さんが
被安打9、与四死球4と2回以降5回まで
毎回ランナーを得点圏に背負いながら

もちろん守備陣の素晴らしいプレイに感謝しながらも


自責点・失点ともに3にまとめる素晴らしい投球でした。

5回に同点となる2点目を失った後2アウトから
8番打者の大野選手の打席でのワイルドピッチによる失点、
そしてその後大野選手に与えた四球は

これからライオンズのローテーションを担い
そして近い将来チームの軸たる中心選手となるためには

大きく反省すべき点だろうとは思いますが

それでもうまくのらりくらりと窮地を乗り越えてくる
そのしごとぶりは十分に評価できる投球ではなかったでしょうか。

投手は、どうしてもその恵まれた身体的能力を駆使し
自分の持てる素晴らしいスピンの球で相手打者を翻弄、

"untouchable" なくらいにアウトを重ねていくことが
自分のしごとだと思いがちなものですが

その果たすべきしごとは本来そういったものではなくて

結局ランナーを得点圏に背負った“窮地”の場面で
最高の集中力を発揮しつつコンビネーションの中で
その持てる素晴らしい球を十二分に駆使し
あくまで“手段”の1つとして利用し

失点をしっかりマネージメント
大量失点を防ぎ、最少失点にまとめあげ

例え今、チームがちょうど同点であろうが
大量リードであろうが僅差のリードであろうが
逆に大量ビハインドであろうが僅差のビハインドであろうが

そしてイニングが序盤であろうが中盤であろうが終盤であろうが、

とにかくできるだけその点差を大きく開かせず
チームの“勝利の可能性”を攻撃陣に託す投球をすること。

どんなにランナーをまったく許さないほどの
完璧な素晴らしい投球を展開していても

ランナーを背負ったある1つのイニングのうちに
突如乱れ大量失点を喫するようでは

その持てる能力や集中力は宝の持ち腐れでしかないもの。

今はメンバーの故障による戦線離脱や
首位争いの緊張感あふれるゲーム続きの疲労などで

なかなか思うように勝利を“計算”し期待できない時期ですが

それでも勝利を1つ、また1つと積み重ねていくことは
じゅうぶん可能なことなのです。

残念ながら勝利をもぎ取ることはできなかったゲームでしたが
それでもゲームを通じて常に僅差の接戦を戦ったということは

“ひとにぎりの運”を掴み局面をみごと打開できれば
勝利を掴める可能性があるということ。

これからもどんどんと常に僅差の接戦を繰り広げていきながら
もちろん今日のように勝利を掴めない失敗の経験と
そしてうまく局面を打開し勝利を掴んだ成功の経験とを

どちらも多く経験しながら
1つ1つ勝利を積み重ねていってほしいと思います。



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