今日もまた息詰まる投手戦の中
チームの軸たる中心選手たちがきっちりと
自分の仕事を果たし、その信頼をベースに
最初はなかなか“魅せどころ”を作れなかった
他のメンバーも高い集中力を維持し続けることができ
終盤には素晴らしいプレイが続出し
最終的にはチーム全員でもぎ取った
貴重な1勝になった今日のゲームでした。
まずはライオンズ先発岸さん。
7回を投げ切り打者28人に対し投球数137、
被安打7、与四球1、奪三振6で失点・自責点ともに1。
前回登板のホークス戦では直球と共に
チェンジアップが素晴らしく、カーヴをある程度見せ球にし
チェンジアップを決め球として打者を料理していきましたが
今日は初回にチェンジアップを井口選手、金選手が連打、
少し精度が落ちるとみるや
今日は素晴らしい精度のカーヴを決め球にし
同じく素晴らしい直球とのコンビネーションを本線に
チェンジアップをある程度見せ球にし
時折スライダーも織り交ぜながら
うまくバッターと勝負していましたね。
ここぞの場面でのカーヴはほんとうに素晴らしく
ことごとく空振りもしくは凡打で切り取り
7回をわずか失点1でまとめ
QSをクリアする素晴らしい内容。
そしてマリーンズ先発の渡辺俊介投手が
こちらも同じく緩急自在の素晴らしい投球で
ランナーを出しても下位打線を併殺打で処理するなど
ライオンズ打線の“繋がり”を阻止していきます。
そんな中でやはり頼れるのはクリーンアップ。
今日復帰のキャプテン、ナカジさんが
ブランクをまったく感じさせない
素晴らしいライト方向への打球で2度出塁すれば
次打者、4番に座る剛也さんが
2度目の勝負でみごと2ランHR、
ライオンズに2点を、それも
マリーンズに対する勝ち越し点をもたらしました。
こうやってリードを保ったまま終盤に入ると
最後にはここまでセーヴ機会で失敗なしの安定感を誇る
クローザーのシコースキーさんがいますから
そこにチーム全員でつないでいくという
このゲームを勝利に導くための
明確な広い一本道がライオンズの選手たち全員に見え
オフェンス面では
逆に終盤になればなるほど
勝利への道筋が霧の中にぼやけていく
マリーンズのリリーフ陣に対し
強い集中力で挑みかかり
8回には四球3つで満塁とすると
高山さんのシングルで1点を追加するとともに
ディフェンス面では
8回のセットアッパー・太陽さん、そして
9回のクローザー・シコースキーさんの
安定した投球と共に
難しいグラウンドボールを最後まで集中して
目を切らさずに捕球し、ストライク送球した
ヤスさんの素晴らしい守備を観ることができました。
各所にライオンズのそれぞれの選手たちの
特長を最大限発揮した“魅せ場”がつまった
とても素晴らしいゲームでした。
明日の先発は一久さん。
できるだけ長いイニングをうまく
最少失点で切り抜けると共に
守備に攻撃に、起用されたメンバーが
その特長をうまく発揮して援護し
うまく勝利をもぎとってくれることを
心より祈っております。