“素人の部”のツボ | Peanuts & Crackerjack

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ピーナッツとクラッカージャック-BS20100331

ピーナッツとクラッカージャック-SL20100331

「東京マラソンで言えば、やっと素人の部がスタートする感じ。
あれはプロからでしょ?」

これは昨日、今シーズンの初先発を前にして
一久さんがメディアに語ったことばです。

(※ソースの記事はこちら

さすがはプロで長い間活躍し続けてきたベテランらしい
自分の役割を的確に把握しゲームのツボをしっかりとらえた

余計なものを背負ってオーバーヒートすることなく
適度な緊張感を持って自分の持てる力を最大限発揮するために
最適なメンタル・コンディションではないかと思います。

素人の部。
言い得て妙ですね。

これまでは各チーム、エース級が先発し続けましたが
いよいよ日程も詰まってきたこの辺りから
シーズン“さながら”の先発ローテーションが始まります。

素人の部がスタートし、参加者がぐっと増えて
コースを参加者が埋め尽くしつつ波のように一斉に移動する。

こうなって初めて東京マラソンも
ああいよいよ本格的に始まったのだな、と
こう実感することができるように

ペナント・レースもこれでようやく
開幕の一種独特の緊張感と昂揚感を終え
いよいよ本格的にどんどんと進んでいく
“日常”へと突入していきますね。

さて、こういった“素人の部”、
つまりはエース級投手ではない投手が先発するゲームにおいて

これまで以上に重要になってくるのは何か。

もちろん“もう1点”の攻防が
エース級投手が投球し続けるゲームに比べ
より一層ゲームの勝敗に直結することになるということ。

よほど調子がいい時をのぞいて
失点を0に抑える、抑えられることはなかなかない。

つまりディフェンス面からすれば
先発投手がイニング・イーターとして
自滅することなく最少失点でまとめ
長い回マウンドに登れるようにしていくこと、

またオフェンス面からすれば
相手の先発投手から得点を奪った後
そこで一息つくのではなく
むしろそこでこそ集中力を研ぎ澄ませ
なんとか“もう1点”の追加点を積み重ねていき
なるべく早い回で相手の先発投手を
マウンドから降ろすということ。

今日のゲームはライオンズにとってはまさに
“素人の部”のゲームとしては
理想的に進行できたと言えるのではないでしょうか。


ライオンズ先発の一久さん、
8回を投げ切って打者28人に対し116球、
被安打6(うち被本塁打1)、与四球1、奪三振5で自責点・失点ともに3。


ツボの場面は3度訪れました。

①1回表2アウト、1点を取られた後のランナー1塁においての
ホークス多村選手との勝負
②4回表1アウトランナーなし、2ランHRで2点を奪われた後の
ホークス李選手との勝負
③同じく4回表2アウトランナーなしでのホークス松田選手との勝負


いずれもアウトに切ってとりすべて勝利をおさめると
イニングをぱくぱくと食べ進め8回まで投げ切りました。
終わってみればQSをクリアする好投となりましたね。

そしてオフェンス陣。

圧巻だったのはやはり4回裏、

↑↑↑GGさんの2ランHR↑↑↑で2点を奪った後の攻撃ですね。

義人さん四球、ずんどこさん犠打、友亮さん四球、
ヤスさん進塁打、クリさん四球で2アウト満塁として
ナカジさんの走者一掃の二塁打で3点追加。


もちろんホークス先発巽投手の自滅という側面もあるのですが
その自滅を誘い、みごと大量の“もう1点”を奪って
巽投手をマウンドから引きずり下ろした
素晴らしい集中力のなせる一連の攻撃は

こういった“素人の部”のゲームにおける
“攻めるツボ”をうまくついたものだといえるでしょう。

また8回裏の“もう1点”の攻防も見ごたえがありました。

ライオンズ浅村選手の二塁打で1点を取った後
ヤスさんが進塁打で2アウト3塁に進め
クリさんがセンターへのシングルで2点目を奪えば

そのクリさんを1塁において
ナカジさんのセンターへ抜けようかという打球を
ホークス本多選手が素晴らしいプレーでアウトにする。



点差は大きく開いてはいるものの
それに左右されることのない素晴らしい攻防でした。

今日はホークス先発巽投手の自滅が
このゲームの勝敗に大きく影響を及ぼしました。

一方ライオンズとしては“素人の部”なりに
大量失点を避けつつイニングを食べ続け
3失点で8回まで投げ切った一久さんの好投と

みごとな集中攻撃で相手先発の巽投手から
大量得点を奪い降板させた攻撃陣に拍手ですね。

さて、明日は西口さんですね。

相手ホークスの先発は和田投手とエース級ですが
かつてライオンズを支えるチームの軸だった西口さんも
今や一久さんと同じく“素人の部”であることは
動かしようのない事実。

ゲームの勝敗といったところよりもまずは第一優先として
“もう1点”を防ぐことをアタマに置き大量失点を防ぎ
少しでも多くのイニングを食べ続けてほしいですね。

そして要所要所でのオフェンス・ディフェンス陣の活躍で
西口さんを援護してあげてくださいね。



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