右足人工股関節置換術後 2年6カ月
左足人工股関節置換術後 2年2カ月
長年探し求めた主治医との出会いから一年後
どんどん痛みは強くなり
徒歩10分の教室までの道のりも
杖をついても20分
何度も立ち止まりながらも30分と
月ごとから日ごとにと早いペースで進行
最後は家から数歩出ただけで
歩くのを断念してしまったあの日の事は
生涯忘れられないと思う
主治医に巡り会えるまでに
7年の時間を費やしたが
バレエの動きを理解してくれる
バレエ用語を交えて症状を伝えられる
しかし、その結果、術後の回復に
時間を要する事になっていた私に
バレエを諦めない
バレエを続ける
教室を閉めない
きちんと指導が
できるようになるまでに戻る
僕はその為に手術したんだよ!
主治医は言い続けている
有り難い
術後は焦りがあった
頭では分かっていても
指導の時に五番に入らないとか
足が上がらないとか…
劣等感を抱く毎日だった
それだけでなく
2回の手術により不在にした教室は
留守を守ってくれていたスタッフが
一生懸命に守り抜いてくれていたにも
拘わらず
私が復帰した半年後には無数の小さな膿が
大きく腫れあがり遂に溢れだした
時期的に偶然が重なったのかもしれないが
私は自分を責め劣等感の塊になってしまった
それとこれとは関係ないのに
私がきちんと動いて指導しないからだと
自分で自分を苦しめて
術後から今日に至るまで
この劣等感と戦い続けて来た
この闇から抜け出す方法が
見つからなかったけれど
兎に角、バレエが好きで辞められないなら
今できる事をコツコツとやって行くしかない
そう思える日と諦めかける日との繰り返し
どんなに焦っても時期が来なければ
流れは変わらないし
流れに逆らおうにもそのパワーもなかった
自分が諦めていたら
待っている未来も諦めの範囲の事でしかない
ある日、そんなのは嫌だな~とふと思った
これからどうバレエと向き合いたいのか?
自問自答
踊りたい気持ちが優先していたが
ちょっと待って!
膿が出ている教室を
立て直す事が優先じゃないの
今年で23年目の教室を正しい方向に
軌道修正する事が一番大切な事だよね!
主治医が言うように
教室を閉めない
指導に戻る
これを通り越して、踊る事ばかり考えて
踊れない=指導もできないと
自分で勝手にレッテルを貼り
劣等感に変えていたのではないかと…
そんな時、Nさんが体験レッスンに来ました
子どもの頃から細々とバレエを続けてきて
就職でこの地に引っ越してきた
自分の癖や苦手な体の使い方など
全てを指摘して改善策を教えてくれた
私は先生に教えていただきたいので
入会させてくださいと言ってくれた
今の自分にできる事を精一杯やっている姿は
素敵だし憧れると言ってくれた
劣等感に負けそうになっていた私の前に
救世主が現れた気分になっただけでなく
頑張っている自分を褒めてあげようと
素直に思えた日となり
同時に
流れが変わる時期に入った事を
自覚する日になりました😊