日曜日。レベルアップ祭典にて。
『眠れる森の美女』第3幕より グランパドドゥを
踊らせて頂きました。

パートナーは客席から見て、一目惚れした王子さま♡
◯田◯さま♡♡
先生に懇願し続けて叶ったパートナーでした。
どう考えても身長、体重的に組むことのできないパートナーでした。演目を選び、男性に負担のない振りにすることで夢を叶えてもらいました。

だから…ロイヤル版ではなくて
ロシア版のオーロラだったのです。(リプカがなしでいける)


リハの悪戦苦闘ぶりは過去記事を読んでくださいね。


本番当日。
ゲネ。

「力は出し切らないで踊って…。マークでいい。場当たりだと思って。」


王子とそう約束して、ゲネスタート。



完全に心が『無』でした。

がなりをされていた先生に、
「ジャスミンさん、笑って!笑顔は?お顔は?」

気持ちが入らない。

「お顔は作れるでしょ?」

何度も注意される、お顔。

バリエーションでついに…


「ジャスミン!時間の無駄。どこか痛いの?」


痛くないです…と答えたら、


「じゃあ、手を抜かずに踊って。きっちり踊りなさい。」


怒られる。


最後まで踊って、
「気持ち入れ替えてください!」とダメ出し。


幕袖に入ると、
師匠に…
「本当にどこかを痛めてるのかと思う踊りだった。今までやってきたこと、台無しに見えたよ。お顔はできるでしょ?テクニックは大丈夫。お顔をちゃんとしなさい。注意されても笑わなかったジャスミンさんの今の踊りは反抗的に見えた。」


ゲネ終わり、
がなりをされた先生が楽屋に来られたので謝りました。
「謝るくらいなら、直してください」
それはそれは怒ってました。


本番までにアップし直して、
身体も心も上げ直して、本番。


師匠が近づいてきます。
「お顔よ。後は大丈夫。」

ただそれだけ。
不安いっぱいだったけど、メンタル弱子の克服が課題。
甘えない。
不安だよーと😭泣きついてハグしてもらうことも、
考えたけど…頑張ると決めて堪えた。

そこへがなりの先生が来て、
「諦めない。やめない。笑顔で踊る。やる!!約束ね!」

は、い。


主宰の先生は
「落ち着いてるやん。落ち着いて」と。。

そしてそこから、、
記憶が全くありません。。

コーダの事件が起きるまでの間、
記憶が全くありません。。


コーダのピケターンで男性のところへ行く時に、
左足のポアントが脱げたのです。半分。
リボンもゴムも切れてない。間から踵が出てしまったのでした。

咄嗟に考えたこと。
1.履き直す→踊りを遅らせて入る
2.このままいく
3.左足のポアントを脱ぎ捨てる

私が選んだのは2.でした。
1番バレないものを選ぼうと思ったから。
バロネで脱げてしまうんじゃないか?!
プリエアップで立てないんじゃないか?!
どうしたらいいか…考えます。
王子が異変に気付いたのか、猛烈にサポートしてくれました。2人で踊るところはいけるな、と思いました。
1人で回るパドシャストゥニューの連続は、とにかく爪先でポアントをくるめるくらい力を働かせて…脱げないように頑張りました。パドシャストゥニューの回数を増やして、シェネをせずにポーズに変更。

終わって涙しか出ませんでした😭
師匠は「松脂つけなかったん?」と聞いてきたので、
うん、と頷くと…
「自分が悪い。」

がなりの先生も「踵縫わなかったん?」と聞いてこられました。

踵を縫うという発想がなかった…

「これで終わらせるのはダメじゃないかな?絶対に許さない!!」
何かを察知して仰ったようでした。

王子には
「丁寧に一つ一つの集中が見えたから、これで良かったと思ってるよ。オーロラ1年踊らせてみてはどうでしょう?」と。まさかの師匠にオファーしてました笑

師匠は終わったらハグしてくれるって言ってたから
約束のハグ♡白粉で師匠のお洋服を汚してしまったのでした…ごめんなさい🙏

「やって欲しかったテクニックは全部出来てたし、お顔もゲネより良かったから満足してるよ。でも練習で最後まで笑顔で!って言ってきたのにやらなかったから、出来なかったでしょ?何回も言ってる。また課題が見つかったね。」


「辞められないでしょ?このままでは…」


色んな先生に言われた言葉。

ここで満足して辞めてしまわないように、
バレエの神様がトゥシューズ脱がせたのかしら…?!


幕袖で見てた仲間たちの中にも、
脱げたことに気付かなかった人もいました。


気付いた仲間からは
「見てて涙が止まりませんでした。何事もないかのように、踊り切って。自分だったら動揺で踊れなかったと思う。」と声を掛けて頂いて自分の決断は正解だったのだとわかりました。そして、自分が悪いのに涙してくれた事に涙…。

今回が最後かも…と話したら、
見に来ると言って聞かなかった両親。

母はハプニングに気付かず、
父は気付いて心配だったらしいです。

「踊り終えてどんな気持ち?」
と先生に聞かれました。

確かに悔しい舞台になりました。
やり切れてない舞台。
出し切れなかった舞台。

「とにかく私はこんな終わり方は許さない。
時間が空いてもいい。でもまた舞台に戻ってきてほしい。
どこに行ってもいい。バレエは続けてほしい。」
そう言われました。

何も返せませんでした。

あれから2日が経つけど、

こんなのが初めてで…終わってからも
バレエがしたいわけでもなく、
心の中が空っぽな気もするし、
レッスン受けても楽しいと思えず。
これ何??
燃え尽きたの?
疲れたの?
何なの??っていう状態です。

纏まらないけど…
次は続く。



⬆️コンクールからずっと共にいた仲間と、大好きな王子🤴
⬆️いつの間にかすごく太い信頼関係が出来てました❤️
大好きな師匠と❤️