記憶がごちゃ混ぜでうる覚えのことを書きますが、私は学生時代に小澤征爾さんのエッセイ本を買って読んだことがあります。
小澤征爾さんがまだ二十代、ギターを持ってヨーロッパに一人渡ります。
これまた漠然とした記憶だけど小さなバイクと貨物船に乗って海を渡った。若い私は興奮して読んだことを覚えています。
高校時代から単独で極所に命懸けで挑む冒険家の植村直己さんが好きだった私は、このような冒険の形があるんだなぁ!と音楽家の著書を読み感動したことを鮮明に覚えています。
どんな題名だったか、今調べてみると『僕の音楽武者修行』でした。若い人に読んでほしいなぁ〜
小澤征爾さんを知る本で面白くおすすめしたいのは小澤征爾さんと村上春樹さんの対談ものです。クラシック音楽に興味ない方も好きになるかもしれません。ヨーロッパでは演奏に満足できなかった客は指揮者にブーイングするらしい。対して演奏者側がちゃんとできた作品に客が変ないちゃもんをつけたら舞台上から楽器を鳴らしてそのブーイングに対抗する態度を露骨に表明するというのだ。
そんな世界の表舞台から舞台裏の話までまたご自身の裏話まで、小澤征爾さんがすごくてお茶目で、世界中の人から愛されることが分かります。
そして世界のOzawaと呼ばれる所以はただただ努力あるのみということも行間から伝わってきます。
ご冥福をお祈りします。
2024年2月9日