愛していた。
誰よりも深く愛していた。
故に苦しかった。貴方以上に夢中になれる人が現れるなんて思わなかった。
貴方は私を、とうとう望む形で愛してくれることはなかった。美しく妖しい、魔王のような貴方。貴方の為に死ぬなら本望だった。
だけどもう死ねない。生き延びなくてはならない。
その先により汚くも美しい世界が見えると知ったので、それを感じられる瞬間の為に、意地でも生き延びて戦わなくてはならない。
その強さは、貴方と出会えたから得られたものだ。より深く愛せる人に出会えたのも、貴方がいたからだ。だから貴方は今でもかけがえない存在。
きっと、今貴方の前で明るく笑える私の方が、貴方は愛してくれるだろう、皮肉なことに。貴方では私をこんな笑顔にさせることはできないから。
だから、さよなら。誰よりも愛していました。