私は、30年くらい総務を担当していたので、業務の一環として、葬儀のお手伝いを数多く経験した。その中で変わったエピソードを少々。
1.友人の実父の葬儀を手伝った時、受付に身なりの粗末な
お婆さんが来た。所々破れた服に伸びた髪、普通は喪服
を着るから人目で違和感を覚える。(ホームレスである)
受付で香典袋を出すが記帳はしない。受付の係りから私
に相談があった。これは、たまにある。彼らは返礼品が目
的、香典袋の中は、多くて100円。これでお酒・のり・お茶
などが貰える。こういう時は騒いではだめ、粛々と何もない
ように対応。
2.会社の人の葬儀で受付をしていた。必ずその場で中を確
かめ香典帳に記入する。あるとき、袋に10,000円と書いて
あるが、中身はからであった。その人が知人だったので、
○○さん、香典袋が空ですよと言ったら。思い当たる節が
あったみたいでその場で財布から10,000円頂いた。
3.告別式の人数が少ない。
当時は、家族葬とか直送とかはない時代。私の遠い親戚
で75歳の女性が亡くなった。家族以外は2名のみ。私と死
亡された方の長男の会社関係の人1名。人数が少ないと
坊さんのお経の長さや焼香のタイミングが難しい。
今までに50回程度は、お手伝いした。