「脱皮する家」は新潟県十日町市にある古民家をノミで彫り上げた現代アート作品
2006年の「大地の芸術祭」で発表され、現在も公開され宿泊できる古民家です
日芸 彫刻コースの鞍掛さんの作品
脱皮する家が、2年がかりで彫り上げられた際、夏のワークショップに参加し、細い柱を一本彫らせていただいた親しみある古民家
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一年余り前より京都 大徳寺塔頭の龍光院さまの看松会へ通い、熊倉功夫先生による茶書講義を拝聴するにつけ、一客一亭の一汁二菜の茶事をしたいとの思いが深まり、念願叶って、8月初旬に茶事をひらくことができました。
まるで合宿
菓子とお抹茶だけでなく、料理をお出しする茶事としたのは、大地の芸術祭開催エリアの妻有(つまり)は、コシヒカリ、トウモロコシ、キュウリにポークなどの食材がとびきり美味しいから。
特に脱皮する家のある峠集落には、美しい棚田が広がりコシヒカリが たわわに実ります。
また脱皮する家の屋号が「とうふや」だった歴史もあり、星峠棚田米と豆腐を一汁二菜の料理のベースに決め、主菜は魚やポークとし、野菜類は地の十日町産。
侘び茶の一汁二菜に倣いました。
参照したのは千利休が天正18年に息子 千少庵を招いた茶会。
利休の茶会では、鮑と鮒の二菜。
脱皮する家では、妻有で手に入りやすい身近な食材として妻有ポーク、または魚の酒粕漬けを主菜に。
酒粕は新潟八海山のものを。
ポークは写真を撮りそこないました。
(茶会中はシャッター押すタイミングがなかなか無くて)
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一客一亭として、
亭主がご正客を思い、茶会テーマを和紙に筆書きし軸として掲げました。
脱皮する家で揮毫したため、軸装はしないで、和紙のままを。
香港から大地の芸術祭にいらしたアーティストの作家名「阿三」の三の、和語「み」を。
平仮名「み」は、漢字「美」からきているので、芸術家でもある正客をお迎えするには、コレ!とお迎えする二時間前にしたためました。
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書家の島本田鶴子さんが亭主をされた茶会では「無為自然」
実際の茶事の ご正客の写ったお写真は控えます
道具は持ち寄り。
あるにまかせ、うるに従い、です。
主催は、堀場美佐、島本田鶴子、渡会葵
地のものを食材とした手作り料理と、菓子、お抹茶。
ご正客を思い、軸を亭主が書し、もてなす。
侘び茶のモダン。