僕は仕事柄、多くの人と接する接する機会があるが、
株で稼ぎ、それなりの資産を築いている人は３､４人しかいない。
株で儲けている人の確率を調べてみると、５％や１０％という結果を出す
本やメディアがある一方、日経、東洋経済、ダイヤモンドなどの出版社が
行なっているアンケートによると、勝っている人の割合は、２０％とか
５０％という結果も出ている。
これはどういうことか？
まず、出版社のアンケートでは、
・「過去１年間で」「この２～３年で」と期間を設けて質問している
・アンケートの対象は、「株式投資をしている投資家」である
という点を理解する必要がある。
つまり、出版社がアンケートの対象としているのは、その時点で
株式投資をやっている、あるいは関心が高い人であり、
過去に負けて、株式投資から退場している人は含まれていない。
また、期間限定の場合、たまたま儲かった人もいる。
彼らがその後、損失を出して退場しても数字には挙がらない。
そうしたことを踏まえると、実際に株で勝っている人は
１０～２０％、勝ち続けている人は５％くらいではないか。
そんな印象を持っている。
このブログでも、知り合いが株で失敗し退場した話題を
過去に何度か書いている。
株で勝つ人と負ける人は、何が違うのだろうか？
なぜ、負ける人が多いのだろうか？
勝つためには、何をしたらいいのだろうか？
疑問を長田氏にぶつけたところ、メッセージが届いた。
＝＝＝＝＝ なぜ株式投資で損をする人が多いのか ＝＝＝＝＝
株式投資をしている人の勝率は、２割とも３割ともいわれます。
究極に言ってしまえば、株は上がるか下がるかの２択であり、
その勝率は悪くても５割となるはず。
また、株式投資は歴史的に見て経済的に最も報われてきたという
過去のデータを踏まえると、理論的には、長期的な勝率は５割を超える
はずです。
それにもかかわらず、なぜ多くの株式投資家が損をしてしまうのか。
それは、すぐに儲けようとしているから。
すぐに儲かる話、短期投資はみんな大好きです。
だから個人投資家だけではなく機関投資家もそこに参加しているし、
個人投資家の中でも、プロが参加している割合が高い市場。
つまり、短期投資というのは、知識も資金も豊富な投資家が
しのぎを削っている市場なのです。
短期投資においては、自分以外はすべて、利益を奪い合うライバルです。
強力なライバルがたくさんいる市場で、初心者勝つことは相当に難しい。
素人が、、
プロ野球の１５０キロの剛速球を打てるでしょうか。
柔道の有段者と戦えるのでしょうか。
プロボクサーと１ラウンドも戦えるのでしょうか。
株式投資、とりわけ短期投資の世界には百戦錬磨のプロがゴロゴロしていて、
あの手この手であなたの大切なお金を奪っていこうとしてきます。
このことに気づかないまま投資する人が、本当に多すぎます。
手持ちの現金の範囲で投資（現物投資）ならまだマシです。
より儲けようとして信用取引でレバレッジをかけている場合は目も当てられません。
値動きの激しい銘柄にレバレッジを（信用取引）かけて参戦し、株価が大きく下落しても
ロスカットを適切にすることができず、ズルズルと損失が拡大。
追加証拠金が発生するレベルまで下落してしまい、あっという間にロスカット。
大切なお金の８割以上を失ってしまう。
そして不思議なもので、素人がロスカットした水準から急激に株価は上昇しだす。
こういう事例が初心者には多すぎるのです。
では、長期投資はどうかというと、
これまた企業の成長を資本家として応援するというマインドが育たないまま
投資をしているので、少し値段が下がるとすぐに狼狽してしまう。
安いところほど買い増すべきタイミングなのに、安くなったときには買わず、
株式市場が盛り上がってきているときに買ってしまう。
また、長期投資では、株価の変動にかかわらず、前提条件が変わらない間は
保有し続けることが原則となのに、少し利益がでたらすぐに利益確定してしまう。
その結果、一時は儲かった気分で舞い上がっているかもしれませんが、
損失を抱えた銘柄はずっと保有したまま塩漬け。
そう、長期投資においても、初心者はすぐ儲けようとしてしまいがちなのです。
気がついてみれば、ポートフォリオは値下がりばかりしている銘柄で、
口座残高は増えていない。
これも初心者がやりがちな投資パターンです。
ほとんどの人は、この段階で投資することをあきらめてしまいます。
だから投資技術を身に着けた人がいつまでも相場で勝ち続けて、
新しく参入してくる初心者は、いつも負けるのです。
もうお分かりだと思います。
初心者にありがちな失敗を経て成長するには、技術を獲得する。
それが一番の方法です。
では、初心者はどのように技術を獲得すればいいのでしょうか？
次回は投資レベルをアップするための、だれでも簡単にできて、
効果抜群の練習方法についてお話ししたいと思います。
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大切なことは、新規参入して負けて終わらないことだ。
失敗して反省し学び、やり続ける。
勝つ人が少ないというのは、やり続けている人が少ないということだ。
世の中は、多くの貧乏人と少しの金持ちで構成されている。
株の世界では、新規参入して失敗してすぐに退場するのが多数派、
失敗から学び、やり続けるのが少数派。
どちらが成功するかは明らかだ。
＝＝＝＝＝ 今後のセミナー予定 ＝＝＝＝＝
長田淳司の思い。「全１２回初心者向け成長株投資セミナーにむけて」
９月２７日（金）第６回長田淳司の「成長株投資の実践会」
≪内容≫（仮）～保有銘柄の解説、９月のおススメ銘柄と購入のタイミング～
「普通のサラリーマンやＯＬは、株で資産を増やすのが現実的なワケ」
１０月４日（金）全１２回①第７回初心者向け成長株投資セミナー
１０月２５日（金）第７回長田淳司の「成長株投資の実践会」
≪内容≫（仮）～保有銘柄の解説、１０月のおススメ銘柄と購入のタイミング～
１１月２９日（金）第６回長田淳司の「成長株投資の実践会」
≪内容≫（仮）～保有銘柄の解説、１１月のおススメ銘柄と購入のタイミング～
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