こんにちは。
読みに来てくれてありがとうございます。では、前回のつづきです。

ある時、彼女は花の本を買いに本屋ヘ行ったのですが、結局お目当てのその本は買わずに、"マリカの永い夜"と言うバリ島のお話の小説を買って帰りました。
まるでポポの声を聞いたかのように…。
そうそう、
ポポの前世はバリの人だったんです。


そんなある日、
神様がポポを呼びました。
“ポポ、そろそろあなたの順番がやって来ます。あなたが強く望めば、それはそのようになりますからね。”
と、神様はポポにそう告げました。


そして彼女はと言うと、
本屋さんで買ったあの本がきっかけで、友達とバリ島に旅行ヘ行きました。
もちろん、ポポも一緒です。
そしてバリ島が大好きになりました。


そして2度目のバリ旅行で、彼女は未来の旦那さんと出会いました。


彼女がバリ島の事を気になり出した頃から、ポポのエネルギーはとても強くなって、どんどん彼女を導いて行きました。


国際結婚と言う事もあって、周囲の反対や問題も色々あったけれど、本人達の心はいたってシンプルだったので、迷う事なくそのまま前に進み、出会ってから3年後、
彼女はバリ島ヘお嫁に行きました。
全てはポポが導いたお陰です。


しばらくして、
神様が再びポポを呼びました。
そう、ついにポポにもその日がやってきたんです。
ポポは光を放ち、その光はスゥーっと下へ降りていき、そして消えました。


そして、
彼女のお腹には、小さな命が宿りました。
2人はお腹の子を "ポポ" と呼んで、話しかけていました。


ポポ…にした名前の由来は単純で、
昔、彼女の家の隣にあったラーメン屋さんの名前を省略していったら、ポポになったんですが、でもきっと無意識のうちに、ポポと繋がっていたんでしょう。


そして、10ヶ月間お腹の中にいたポポちゃんは、ついにこの世に生を受けました。
2500gの小さな男の子です。


そうなんです。
天使だったポポは、彼女と彼の子供として生まれてきたくて、ここまでずっと2人を導いてきたんです。
でももちろん、生まれ変わったポポには、それ以前の記憶はもうありません。


でも何故、彼なのでしょうか?
それはポポは彼のご先祖様だから。
ポポは彼の事もずっと見守って来ました。
彼を日本語ガイドになるように導いたのも、彼女と巡り合せるように導いたのも、ポポでした。


バリヒンズーでは子供が生まれると、バリアンと言う祈祷師さんのもとへ行き、その子の前世を聞くという習慣があります。
(絵では“祖母”と書きましたが、実際には確か、“ひ~”が4か5個ついてました)

そして息子の春輝が3歳になった時、
妹が生まれました。
もちろん祈祷師さんのもとへ行きました。


まだまだわからない事だらけで、相変わらずそそっかしくて危なっかしい彼女ですが、旦那さんと愛する天使、それから見えない天使達に守られながら、彼女はこの不思議なバリ島に住んでいます。

お·わ·り

あれから十数年…。
お陰様で、
ホントにお陰様のお陰で、
何とかバリ島で暮らしております。
つい先日、久しぶりに松任谷由実さんのBabies are Popstarsを聞いたら、無性にこの昔描いたお話を紹介したくなりました。

今ではすっかり大きくなった子供達ですが、改めて自分でこのお話を読み返して、子供達が愛おしくなりました。☺

最後まで読んでくれて、
ありがとうございました。m(_ _)m