別れ
その日は朝から慌ただしかった
車に乗せられ着いたところは
車がいっぱい止まっている駐車場のようなとこ
2階建てのプレハブか何かゴミゴミした薄暗い部屋に入れられ
母親と伯父さんに待ってるように言われた
カーテンかブラインドか? 隙間から外を覗いてみる
たぶん中古車屋か何か?
これから自分に何が起こるのかを何となく受け入れていたんだろう
意外と落ち着いていたと思う
いつも一緒だったボロボロのピンクパンサーのぬいぐるみを抱いて
歯を食いしばって不安を押し殺していたのを覚えている
しばらく経つと
母親と一緒に見たことのないおじさん
軽く挨拶され
訳もわからずオジサンに手を引かれる
不思議と駄々をこねたり 泣きわめくようなことはしなかった
母親と別れることより
汚いとから置いてきなさいと言って
取り上げられた ピンクパンサーを
見えなくなるまで見ていた…
これから
地獄のようなあの場所に
連れて行かれることも知らないで
ただ手を引かれるまま…